体力必至

以前とある舞台を観た時に、笑いには相性があるなあ、と思いました。
で、今回。
笑いには体力が必要だなあ、と実感いたしました(^^;)
体力ギリギリだと、笑いを受け止める余裕がなくなるんですね。
もっと元気だったら、もっと笑えたのかなー。
いやでも、それ以前の相性があるか(え)。


「サムシング・ロッテン!」

2018.12.29 ソワレ 東京国際フォーラム ホールC 1階20列30番台

演出・上演台本:福田雄一
出演:中川晃教、西川貴教、瀬奈じゅん、平方元基、清水くるみ、橋本さとし
   青山郁代、池田紳一、井上花菜、可知寛子、小暮キヨタカ、小山侑紀、坂元宏旬、高橋卓士、
   高原紳助、竹内真里、常住富大、丹羽麻由美、伯鞘麗名、福田えり、辺田友文、横山敬、横山達夫


以下多分結構ネタバレすると思います。
これからご覧になる方はご注意くださいね!

物語の舞台は1590年代(世紀末!)、ルネサンス最盛期のロンドン。
次々と新しい文化が花開いていくこの時代。
劇作家のボトム兄弟―――兄ニック(中川晃教)と弟ナイジェル(平方元基)は、
新しいアイデアに行き詰まり、劇団経営も破綻寸前。
以前劇団の役者だったシェイクスピア(西川貴教)が、
天才劇作家としてスターダムに伸し上がるのに対抗心を燃やしつつ、
現状を打破する手段を思いつけずにいました。
妻ビー(瀬奈じゅん)が、家計を助けるため、夫の右腕になるために働こうとするのに、
自分が世間から甲斐性なしと思われる!と焦ったニックは、
偉大な予言者ノストラダムスの甥、トーマス・ノストラダムス(橋本さとし)の予言・・・というか未来視に従い、
世界初のミュージカルを作ろうと決意します。
斬新なアイデアは役者にもパトロンにも弟にもなかなか理解してもらえず、
追い詰められたニックは、ノストラダムスにシェイクスピアの最大のヒット作を未来視してもらい、
それをぱくってミュージカルを創り上げようとします。
ノストラダムスが視たそのヒット作の題名は・・・「オムレット」!
未来視の断片をつなぎ合わせて、それに沿ったミュージカルを作ろうとする兄の真意を測れず、
何かが大きく間違っている、と思い悩むナイジェル。
一方、頂点に立ち、追われる者の苦悩に苛まれて次回作の構想が浮かばないシェイクスピアは、
ナイジェルのアイデアを盗もうとトービーという少年に変装してボトム兄弟の劇団にもぐりこみます。
いろいろな思惑が交差する中、「オムレット」は着々と形作られていき・・・

というような物語の舞台が、今年の〆となりました。
今月のG&Bでアッキーとさとしさんが歌っていた曲が本当に楽しかったので、
どんな舞台なのかとっても楽しみにしていたのですが・・・

福田さんの笑い、苦手なのを忘れてました(^^;)

いや、楽しかったんですよ。
ミュージカル関係、シェイクスピア関係、中の人関係のネタを、
公式非公式(たぶん)にいろいろ突っ込んできてくれて、
わかったときには嬉しくなったし、思いがけないところで引っかかったときにもおお!と思ったし、
可愛いアッキーも観れたし、舞台上誰より男前でかっこいい瀬奈さんも観れたし、
技あり!なさとしさんも観れたし、可愛くはっちゃけたくるみちゃんも観れたし、
へたれ属性が微笑ましい平方くんも観れたし、なんだか存在が発光してるみたいな西川さんも観れたし、
アンサンブルさんみなさんお上手だったし、衣裳素敵だったし、ダンス迫力だったし、
セピア色っぽいセットも綺麗だったし、幕間のアナウンスも楽しかったし。
って、十分楽しんでるじゃん、自分!(笑)
でもねー。
何か違う・・・って思っちゃったんですよ。
2幕だったかな、西川さん演じるシェイクスピアが、
某CMの有名な一節を歌い上げて拍手が止まらなくなったとき、
「これで拍手をもらうのは何か違うと思う・・・」的なことを言うのですが、
私にとってこの台詞が、この舞台を象徴しているような気がしました。
面白いし楽しいし興味深いんだけど、何か違う。
じゃあ何が正しいのか、と問われても明確な答えは出せないのだけれど・・・
多分、私が求めてることと、この舞台の方向性が合わなかったんだろうなあ。
体調が万全で舞台に集中できていれば、もっとおおらかに受け止められたのかもしれないし、
きっといろいろが上手くかみ合わなかったんだろうな、と思う。
周りと笑うタイミングが違うのもちょっと辛かったし、
途中でいきなり客席を埋めたペンライトの色も目に痛かったしね(^^;)
まあ、始まってすぐに咳込みそうになってしまって、
その後もいつ咳の発作が来るかとのど飴を握りしめながらの観劇だったから、
いろいろ受け止めるおおらかな余裕が私に無かったというのもあるかなー。
体調万全だったら、また違った感想だったかもしれません。

とりあえず、いろいろ思うところはあったけれど、
さとしさんのシーンは素直にとっても楽しかったし、
劇中劇のペストの歌とかオムレットの歌とかはすっごい楽しかったので、
まあ、いい観劇の〆だったかな、と思います。


アッキー演じるニックは、追い詰められて周りが見えなくなっちゃって、
どんどん踏み外して行ってしまうのが、見ていてとてもハラハラしました。
ぱくってやる!って開き直っているけれど、全然余裕がない感じが、ちょっと辛かったなー。
彼自身も、何か違う・・・って思いながら、それでも進むしかできなかったんだろうな。
そういうシリアスな部分が、舞台のノリといい意味での不協和音になってたのかな、と思う。
歌も結構あったと思うのだけれど、圧倒的!と思うような楽曲はなくて、
個人的にはそれがちょっともったいなかったなー、とは思うけれど、
リュートを背負った後ろ姿の後頭部が可愛かったから、まあいいか、と思ってみたり(笑)。

圧倒的な楽曲、という意味ではシェイクスピア役の西川さんは凄かった!
1幕のライブみたいなノリの曲も楽しかったし(でもペンライトは以下略)、
2幕冒頭の曲も見応えがありました。
でも、なんというか、素に西川さんな気がしたんだけど気のせいかな(^^;)
まあ、私はあんまり西川さんのことは知らないので、気のせいだな、きっと。
あの羽ペンとの会話のシーンはめっちゃ楽しかったですv
とりあえず、次は是非刀ミュに出ていただきたい(え)。

瀬奈さんのビーはほんとにかっこよかったです!
この物語の中で一番男前だったと思う!
多分、姉さん女房なんだろうなあ。
あの包容力と優しさと強さ・・・ある意味シェイクスピアの女性観に沿っているような気がします。
最後の裁判のシーンとか、出てきた瞬間、本家ポーシャ来た!って思ったよね(笑)。
ニックとラブラブなのも可愛かったし、ネタな部分も楽しかったv
ベルばらは見ていないので、あのぶっこみがどの役なのか良くわからないけど、
ほんとに独壇場!な感じでした。
きっと新天地でのミュージカルでは人気女優になっているに違いありません!
というか、赤ちゃんは無事に生まれたのかな・・・?

平方くんのナイジェルは、病弱で兄には勝てないヘタレな弟・・・なんですが、
ポーシャと恋に落ちることで、劇作家として成長し、
ビーに励まされて兄に寄り添うことで、人間として成長していった気がする。
個人的には、シェイクスピアのライブ(違)で、
女性陣に混じって最前列で拳を振り上げてた後ろ姿が印象的でした(笑)。
かっこいい平方くんも見応えあるけど、
個人的にはこういう感じの役がお似合いな気がするなー。
まあ、いつまでもこういう役ばかりというわけにはいかないだろうけど(え)。
というか、ポーシャと一緒に踊った♪世界の王 っぽいシーン、短かったけど可愛かったv

くるみちゃんのポーシャは、すっごいデフォルメされた描かれ方だと思うのだけれど、
そのはっちゃけた感じが、見ていて凄い気持ちをすっきりさせてくれました。
大好きなポエムについてナイジェルと語りながら、嬉しくってピョンピョン飛び跳ねてるのとか、
もう観ていてこっちが笑顔になっちゃう感じでしたv
でもって、歌声も綺麗だった!
彼女のジュリエットは1回しか観てなかったと思うのだけれど、
またぜひミュージカルの舞台で拝見したい役者さんだな、と思いました。

橋本さんのノストラダムスはねー。
なんというか、コメディーを安心してストレスなく見せるって、やっぱり技なんだなあ、って思った。
ノストラダムスのシーンは、本当に素直に笑えたんだよね。
回る劇場の裏話的なのとか、某M!関連のニックとのやりとりとか、
どこまでが台本通りで、どこからがアドリブなのかわからないけど(^^;)
♪ミュージカル のシーンだけでなく、ノストラダムスがぶっこんでくる未来視の断片を、
逃さずに受け止められる瞬発力が欲しい!と心底思いました(笑)。

そんなこんなで、やっぱり結構楽しんでたっぽい(笑)。
これは一人ではなく、お友達と一緒に見て、観終わってから元ネタについてお喋りしたほうが楽しそうだな。
いつか再演されるときには、そんな風にして観てみたいと思います。
それにしても、私の観劇って結構偏っているから、見ていない演目もあったなー。
歌いだすシスターとか、赤いブーツの方々とか、実は観たことないんです。
いつかの再演に備えて、私も視野を広く持っていろいろな舞台を観ていこうと、
決意を新たにした観劇〆でございましたv

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