咲きほこる笑み

9月も末になって、何とか二日間だけ夏休みを確保しました。
お出掛けは明日から週末にかけてなので、今日は一日のんびり過ごします。
秋晴れの空をぼーっと眺めるのは本当に至福v
お散歩にも行こうと思いますが、その前に観劇記録を。
いやでもこれ書いたらDVD見なおしたくなっちゃうかなー(^^;)



ミュージカル『刀剣乱舞』 ~葵咲本紀~

2019.9.19 マチネ Aiia 2.5 Theater 1階7列20番台

出演:仲田博喜、太田基裕、Spi、岡宮来夢、田中涼星、田村升吾、
   鷲尾昇、大野瑞生、二葉要、二葉勇、原嶋元久、大野涼太、村中一輝、
   鴻巣正季、杉山諒二、大黒智也、篠尾佳介、平山唯人、佐藤誠一、
   久留康太、齋藤大希、市川裕介、伊達康浩、白濱孝、塚田知紀、佐藤文平、
   下尾浩章。松本直也、佐伯啓、五十嵐拓斗(・・・多分・・・)


というわけで、行ってきました、葵咲本紀2回目!
実は何気に初神戸だったんですが、出張の行きの途中下車だったので、
駅前に在る劇場と駅だけで全然観光はできませんでした・・・
今度はちゃんと観光込みで行けるといいなあ。
そんな初めての新神戸駅は、緑に抱きこまれているような感じ。
ちょっとびっくりしたけど、素敵な景色でした。

で、今回の観劇。
前方席且つ通路側ということで、大丈夫だろうか私・・・?と思っていたわけですが。

うん。
大丈夫じゃなかった!(笑)

いやー、だってこの距離だと、キャストのみなさんの表情が本当につぶさに見えるんですよ。
前回2階席から観た時だって、彼らの感情に気持ちを揺さぶられたのに、
近くで見たらそれはもうどうしようもないだろう、と。
しかも、2部でこの舞台一押しの役者さんがすぐ傍にいらっしゃったりしちゃったら、
それはもう記憶も飛ぶというものです(笑)。
いやほんと、村正さん綺麗だった・・・!


今回1部を観ていて一番気になったのは、やっぱり仲田さん演じる明石さんかなあ。
前回観た時も、この明石さんは他の男士たちとは違う立ち位置のように感じていたのですが、
物語の流れを知っている状態で見ると、言葉の、仕草の、表情の一つ一つがほんとに意味深で不穏!
彼が、どんなふうにこの本丸に顕現したのか、
どういう“記憶”を持っているのか、
そもそもこの本丸に愛染くんと蛍丸はいるのか、
何のために、彼はこの本丸に“もう少し”居ようと思ったのか―――?
鶴丸さんとの刹那の無言の攻防の張りつめた雰囲気と、その後の鶴丸さんについての独白。
貞愛が「刀剣男士」と言った瞬間の、あの驚きの表情。
彼が語る正義。
左腕で敵の刃を受け止めた時に、彼から迸った感情。
終盤、篭手切くんの「人ではない」という言葉への反応。
そして、顕現したばかりであるはずの彼の、強さ。
しなやかなのに、骨を断つような鋭さと強さのある彼の殺陣には、思わず見惚れてしまいました。
利き手ではなくてあの強さなんだから、利き手で戦ったらどうなんだろう、と思いました。
彼が左手で刀を持つシーンはなかったように思ったのですが、
ツイッターに流れてきた情報だと、篭手切くんが先輩を目覚めさせようとするシーンで、
左手に持ち替えてたらしいです。
あのシーンはほんとに篭手切くんに集中しちゃってたから、全然気づかなかったよ・・・
配信とかDVDでその辺が観れるといいなあ。
とりあえず、三日月宗近という機能とか物部とかの謎ワードと同程度に明石さんの謎も深そうなので、
次回作ではぜひその辺を踏み混んで描いてほしいなあ、なんて思います。


間宮くんの鶴丸さんは、近くで見るとさらに可愛くて頼もしかったですv
基本笑顔で表情はあまり動かない印象なのだけど、
その分真っ直ぐ射るように相手を見つめる目の強さや、
笑顔からふっと真顔になる瞬間にちょっと背筋が伸びるような迫力がありました。
なんというか、凄くフレンドリーなのに、決して踏み込むことのできない深淵がある感じ?
一つでも間違えると、あの笑顔のまま引導を渡されるような怖さがちょっとありました。
そういう人ならざる感が強い鶴丸さん、いいなあ・・・!(笑)
でもって、近くで見てもやっぱりあれは崖から落ちたんじゃなくて刀傷だと思うのよ・・・
背中を今袈裟懸けにされてるのって、やっぱり検非違使を引きつけてたからなんだろうなあ。
この任務の前に、彼が出ていた長い任務というのも、いつか明かされるといいな、と思います。


田中くんの御手杵さん。
近くで見たらさらに御手杵さんでした・・・もう第一声から御手杵さんだし、
表情とか動きとか台詞とかも、ああ、この刀はこうだよね、と素直に納得できてしまう感じ。
でもって、近くで見た御手杵(本体)の大きさにびっくりしました。
地元の神社で、御手杵の写しを見たことがあって、というか持たせてもらったこともあるのですが、
とんでもなく重かったことを思い出しました。
4㎏ということなのだけど、多分長さがあるからそれ以上に感じました。
正直持ち上げるのに精一杯。
もちろん、舞台の小道具としての本体はそんなに重くないしそもそも材質も違うだろうけど、
でも、ちゃんとそれだけの重さのあるものを扱っていると感じさせてくれる殺陣だったと思います。
でもって、戦いに向かう御手杵さんの凛々しさに、不覚にもちょっとよろめきました(笑)。


田村くんの篭手切くん。
素直だけど頑固、というのがとても魅力的な篭手切くんでした。
先輩を調伏もとい目覚めさせようとするシーンで先輩ともみ合っている時、
顔が真っ赤になっているのが見えて、
本当に渾身の力で争っている様子に、思わず私まで手に力が入っちゃいました(笑)。
あのシーンは、先輩役のダンサーさん(どちらかわからないのがほんとに申し訳ない!)が、
先輩の憎しみを、戸惑いを、怖れを、悲嘆を、懇願を―――そして希望を、
言葉ではなく動きできちんと伝えてくれたことに、なんだかものすごく感動してしまいました。
あのとき、刀剣男士たちには先輩の姿は見えていたのかなあ。
篭手切くんの手にある本体だけが見えていたのだとしても、
そこから派生する感情としての―――心としての先輩は感じられていたんじゃないかな、と思う。
ミュージカルや映画で出た刀が実装されることはないのかもしれないけど、
いつか彼も本丸の仲間になれるといいなあ。


Spiさんの蜻蛉切さんは、今回優しいだけではない何かを見せてもらったような気がします。
いろんな意味で余裕が出てきたというか・・・村正さんが惑っていた分、揺るぎなさも増したのかな?
と思うとどこか突き放すように感じられるところもあって。
うーん、ちょっと蜻蛉切さんについてのイメージが揺らいだ感があります。
でも、御手杵さんと再会した時の嬉しそうな声にはちょっと和んだv


太田くんの村正さんはね、本当に綺麗だなあ、としみじみ思ってしまいました。
でもって、今回はその笑みがどんどん変わっていく様がとても印象的でした・
冒頭の、ぐちゃぐちゃな感情を塗りつぶそうとしているような美しい笑み
検非違使と見えた時の壮絶な笑み。
蜻蛉切さんと語り合った時の、自嘲のような寂しそうな笑み。
信康さんと再会した時の驚きから花開くような笑み。
信康さんが秀忠に語り掛けるのを見守るときの、優しい優しい笑み。
全てを終えて、この物語に名をつけた時の、晴れやかな笑み。
そして思い浮かんだのは、みほとせで家康を看取るときに彼が浮かべていた笑みでした。

笑み、というのが、多分みほとせから続くこの物語の一つのキーワードで。
家康が、物吉くんな元忠との約束として自らに課し続けた“笑み”と同じように、
村正さんも自らの存在に“笑み”という仮面をかぶせていたのかな、と思う。
その仮面が真実になる過程を、この物語は見せてくれたのかな、とも。

人の一生に寄り添うという長い長い任務。
それは、歴史の流れの中では隠されるべき時間で。
でも、イレギュラーな彼らが守り育てた歴史は―――人は、確かに花開いたんだな、と思う。
そしてそれは、刀剣男士たちの中にも、確かな何かとして花開いていたと、そう思いました。

村正さんで今回気になったのは、明石さんとの関係性かなー。
あんまり絡むシーンはなかったんだけど、
というか、初対面の時、村正さん、めっちゃ人見知り発動していた気がするのだけれど、
その後合流してから、「あなた、本当は強かったんですね」的なことを言った辺りから、
明石さん、がっつり村正さんの興味の対象になってた気がします(笑)。
うん、頑張れ、明石さん!


歴史上の人物なみなさんも、表情が見えることで、その感情が更にクリアに伝わってきたように思います。

秀忠の苦悩。
秀康の懇願。
信康の決意。
貞愛の矜持。
ほんと、この物語の徳川四兄弟尊い。

中でも今回特に心惹かれたのは、原嶋くんの秀忠でした。
派手ではない静かな佇まいだったけど、とても丁寧に彼の感情の揺れを伝えてくれました。
彼が、「自分には天下を治める器がない」「跡継ぎには兄がふさわしい」と言う時。
彼がどれだけの絶望と、屈辱と苦悩を越えて、あの言葉を発したのか。
その気概の感じられる横顔に、震えるその声音に、思わず涙しそうになってしまいました。
だからこそ、信康と彼の邂逅は胸に迫ったなあ。
この二人は、本当に兄弟なんだなあ、とも感じました。
大野君の信康がまたほんとに素敵でね!
自分の弱さを自覚して、その上で自分ができる方法で強くなろうと、太平の世を築こうとする。
その強さは、家康だけでなく、刀剣男士たちから受け継いだものなのだと思う。
そういえば、秀忠を吾平だと紹介するときに、
村正さんと二人で同じ姿勢で変顔をするときがあるのだけど、
この二人の隠された交流(笑)の証のようで、なんだかほっとしてしまいました。
ほんとに、同じ時間を過ごしていたんだなあ、って。
二葉勇くんの貞愛は、いろんな葛藤や苦悩を越えてきた後のようにも見えるし、
物部という立場を与えられたことで、何かをなかったことにしているようにも見えるし、
ちょっと怖いな、と思ってしまいました。
歴史の流れの中で消されていく存在。
消されるけれど、確かにそこに生きていた存在。
無数の、“名もなき”とされる、存在。
そのことにとても不安を感じてしまうのは、深読みのし過ぎかなー。
彼の凛とした明るい笑顔が、そのままの存在であるといいな、と思います。

でもって、秀忠役の二葉要くん。
時間遡行軍に取りこまれるときの歌声は、鳥肌が立つぐらい凄かったです。
というか、先輩とのあのシーン、ほんとに大好きです。
彼が欲しかったものは、天下ではなく家族だったのかなあ。
この舞台の数日後、彼の体調不良での休演が発表されました。
観劇した時には体調が悪そうには見えなかったのでびっくりしました。
手術が無事に済んだとのこと、本当に良かった。
気持ち的にも体的にもダメージはあると思うけど、
今はゆっくり休んで、しっかりと体を治して、また舞台に戻ってきてほしいな、と思います。

家康役の鷲尾さんは、安定の家康でした。
回想シーンと現在のシーンで、鬘や衣裳だけでなく、動き方や声の出し方も変えてきているのはさすが。
信康を亡くした時に、彼は自分の手で太平の世を作ろうと決意したんだろうなあ。
でも、それは家康が自身の孤独や恐怖、葛藤を押し殺した結果であって。
そういう家康の柔らかい部分も、ちゃんと見せてもらったように思います。


そんなこんなで大満足の1部の後の2部。
今回は、さすがに手に何も持っていないのは申し訳なくて、
初めてペンライトを買ってみました!
・・・が、スイッチが入れられなくて前半は使えなかったという体たらく(^^;)
とりあえず、次の機会までには習熟しておこうと思います。

で、近くで見ると、2部の衣裳は更に綺麗!
冒頭の編み笠の細かい意匠とか、あの暗闇の中だけなのは凄く残念!
でもって、あの一連の舞の意味を誰か私に教えてください・・・
何かの征伐と復活みたいな感じ?
中の衣裳の、模様もそれぞれにぴったりで美しくv
というか、村正さんの細さにびっくりしてたら、明石さんは更に細くて目を疑いました(笑)。
この日、明石さんを起こす言葉は蜻蛉切さんで、
起きないと一刀両断しちゃうぞー!的な感じだったんですが、
起きてきた明石さんが縦?横?って繰り返してて、ちょっと想像しちゃいました(え)。
楽曲の中では、鶴丸さんの曲の歌詞が凄い意味深で気になりました。
2部の曲って、思いがけないところで世界観と繋がってる感じの歌詞がある印象で。
なので、この歌詞もこの後の物語に繋がっていくのかなー、とか。
そして、動く階段を駆け上がる鶴丸さんを見ていて、
間宮くんにいつかロミオを演じてもらいたいと思ってしまいました。
とっても似合うと思うのよ!
客席降りの時は、村正さんと蜻蛉切さんが何度か通ってくれたり、
村正さんが目の前で微笑んでくれたり、
蜻蛉切さんが兎耳?してくれたり、
前方で村正さんが踊ってくれてたりで非常に眼福でしたv
で、前方の村正さんに気を取られてたら、ちょっとスパイシーで爽やかな香りの風がすっと通り過ぎて・・・
何事?と思って振り向いたら明石さんでした!
凄いよ、間近に見ても明石さん以外の何者でもない上に、香りまで明石さんとかどういうこと?!
―――すみません、思い出してちょっと動揺しました(笑)。
客席降りの間、客席のあちこちで黄色い悲鳴が局所爆発的に起きてたのだけど、
この近さでファンサされたら、それはそうなるよねー、と納得。
個人的には遠くから眺めていたい派ですが、
この距離感は距離感で、非常に得難いのものだと実感いたしました。いや、真面目に。
徳川家の面々のシーンでは、本編で殺陣のなかった秀忠の殺陣があったり、
貞愛の刀が短くて、脇差かなあと思ったり、
ずーっと後ろ姿な家康さまの背中に漢気を感じたり。
うん、冬の歌合がほんと楽しみですv

そんなこんなで今回も楽しませていただきました。
舞台は、代役を迎えて再開されましたね。
この後、東京凱旋公演千秋楽までまだまだ舞台は続きます。
大きなトラブルなく、みなさんが元気に笑顔で大千穐楽を迎えられますよう、
心からお祈りしております。
でもって、新作の情報もよろしくお願いいたします!

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