覚醒

今目の前にある圧倒的な存在。
その存在の先に彼が見つけたのは、
自らの奥底に潜む欲望か。
自らの目指す未来への希望か。


「ダンス・オブ・ヴァンパイア」

2019.11.9 マチネ 帝国劇場 1階M列一桁台
2019.11.17 ソワレ 帝国劇場 1階J列40番台

出演:山口祐一郎、神田沙也加、東啓介、大塚千弘、コング桑田、
   阿知波悟美、植原卓也、駒田一、石川禅、麻田キョウヤ、川島大典、
   ダンドイ舞莉花、ラリソン彩華、榎本成志、加藤貴彦、
   さけもとあきら、竹内耕、田中秀哉、福永悠二、堀江慎也、
   山名孝幸、天野朋子、今込楓、岩崎亜希子、樺島麻美、島田彩、吉田玲菜、
   森山開次(11/9)、佐藤洋介(11/17)五十嵐耕司、加賀谷真聡、酒井航、
   鈴木凌平、齊藤恕名、杉原由梨乃、横山博子、松島蘭、渡邉春菜


というわけで、今期のお城、見納めてまいりました。
実は見納めは9日の予定だったのですが、
期待していた東くんのアルフが期待とは違う方向に期待以上だったことと、
やっぱり佐藤さんの伯爵の化身がどうしても観たくて、
チケットを買い足してしまいました・・・いやもうこれはこの演目だと仕方ないよね!(笑)

そんなわけで、キャスト発表から楽しみにしていた東アルフ。
某舞台で20歳の彼を初めて見た時には、
まさかこんなに早く帝国劇場で歌う彼を観れるとは思っていなかったので、
(実力的にではなくジャンル的に)
この配役は驚くと同時に、とても嬉しかったのでした。
作る側も観る側も、ジャンルの垣根がなくなって、
良いものは良いと、好きなものは好きだと、素直に受け入れられる感じ?
もちろん、それによる弊害(は言い過ぎかもですが)もあるかもしれませんが、
それでも、いい役者さんになってほしいなあ、と思った若い役者さんが、
認められてどんどん先へと進んでいく姿を観るのはなんだか嬉しくなりますよね。
ので、この記録はたぶん9割がた東くんになります(笑)。

で、そんな東アルフ。
最初の感想は、おっきい・・・!!でした(笑)。
いや、知ってた、知ってたよ!
でも、シャガールの宿屋とか、セットとの縮尺というか遠近感が、
彼のところだけ明らかにおかしい。
レベッカに倒れこむとき、腰がレベッカの肩のあたりにあるとか、
バスルームのセットで、照明が天井に遮られて顔が暗くて見えないとか、
伯爵に見上げられるアルフとか
お城の天蓋付きベッドで足がはみ出てるアルフとか、
今までいただろうか?いやいない!(笑)
で、その大きな背を縮こませるようなヘタレなアルフかな、それも可愛いよきっと!とか
思ってた私の予想を見事に裏切る、自信満々で強かなアルフが凄い新鮮でした。
現代っ子っぽいというか・・・(語弊)
なんて言えばいいのかな。
東くんのアルフは、根本的な部分の属性がそもそも伯爵寄りなんだと思う。
自分の中にある欲望を、曖昧であってもしっかりと認識している。
教授に対する感情も、尊敬とか敬愛もないわけではないけれど、
それ以上に自分がステップアップするための手段のような割り切り方がどこかにある。
彼の下で学び、彼を踏み台にして自分の名声を得る。
そのことに何の罪悪感も抱いていない。というか、それが当然だと思っている。
なのに、自分は彼の弟子なんだから、彼に守ってもらうのが当然と思っている。
そういう鼻持ちならない感じを、
まったく嫌味なくむしろ説得力のある魅力として形作ってるのにびっくりしました。
そんな風に感じた瞬間はいろいろあったけど、
一番はやっぱり霊廟シーンかなあ。
教授が降りてこられなくなって、手伝え!と言った時、
最初に観た時のアルフは、「優秀な弟子アルフレート、手伝ってくださいと言って!」と言うんですよ。
えええ?とちょっと耳を疑いましたよね(笑)。
教授も「はあ?」って顔になってたけど、それも仕方ないかと・・・
もちろん教授はそんなことを言わずに、もういい一人でやれ!の流れになるわけですが、
あれはちょっとびっくりしたなあ。
ここはアドリブみたいで、2回目に観た時は、
教授の足を押して(やっぱり届いた・・・)戻そうとするけどできなくて、
「そんな魔法使いみたいなかっこして!」って逆切れしてました・・・(^^;)
更には、杭を打てなくて怒られたとき、
「恥ずかしいです・・・でもできません!」の言い方が、思いっきり開き直りなんですよ。
で、もういい、って教授に言われた瞬間、やった!って感じに笑うの。
いやもうめっちゃ確信犯だよね・・・
相葉アルフは、やろうと頑張って頑張って頑張って、でも心情的にどうしてもできない。
東アルフは、そもそもやりたくないことだからやらない。
宿でシャガールに杭を打とうとするシーンで、
思いっきり目を覆って腰が引けてたしねー。
理論はまあまあだが実践はだめ、という教授の台詞に、
アルフによってここまで違う意味が込められるのかと、なんだか感動しちゃいました
2回目の時のそのあとのアドリブで教授が、
背ばっかり大きくなって、昔はこんな(教授の胸のあたり)だったのに!って言うんですが、
教授、そんなころから苦労して彼を育ててたのか、とちょっとしみじみしちゃいました。
だって、そんな不遜な弟子なのに、
伯爵と対峙した時にはちゃんと彼を守って臨戦態勢になるんですよ。
教授、めっちゃかっこいい!って思っちゃいました。

サラとの関係性も、初恋とか純愛とか献身とか保護欲とかというよりも、
これまで出会ったことのないタイプの女の子で、
最初は面白いな、新鮮だな、という興味とか、
何も知らない女の子を自分が導く的なヒーロー願望っぽい印象があったのですが、
それが目の前で自分に背を向けて立ち去り、そして直接拒絶されることで、
やっとサラという女の子を本当の意味で見つめて恋に落ちた・・・
そんな流れの感じられる♪サラへ だったように思います。
遊びが本気になった感じ?
端正な歌声が、どんどん熱を帯びていく感じが凄く鮮やかでした。

というか、東くんの歌声、やっぱり帝劇でも映えますねー。
相葉くんとは肌触りが全然違う歌声なので、沙也加ちゃんの声との重なり方も違ってました。
相葉くんと沙也加ちゃんは、似たものが融け合うような感じだったけど、
東くんは沙也加ちゃんとも肌触りが違うので、融け合うというよりも、
真っ直ぐでキラキラした沙也加ちゃんの声を、柔らかく包み込むような印象を受けました。
それぞれに魅力的だったなあ、と思います。
でもって、二人の身長差が素晴らしく!!
バスルームのシーンとか、この身長差を見事に活かしてたと思う。
まさか膝に座るとは思わなかったよ・・・これはアルフもよろめくって!(笑)
ラストの吸血シーンもどうするのかと思っていたら、
サラがアルフに飛びついたよ・・・!!
こう来たか!と素直に驚きました。
確かに普通に引き寄せてたら噛みつけないよね(^^;)
って、この飛びつくの、ヘルベルトもやってたよね?
あそこで「ガタイが!ガタイがいい!!」とか「毎日会いたい!」とか叫んでないで、
スパッと噛んじゃえば良かったのにねー。
それがヘルベルトの敗因?(笑)
あ、でもヘルベルトは相葉アルフにも飛びついてたか。
2回目に観た時は、植原くんのヘルベルトのテンションが凄くて、
というか、観るたびにヘルベルトが自由になっている感じで、
「楽しくなってきたー!!」って片手で側転したり、
アルフへのアプローチもめっちゃ濃くなってました。
進化の方向性としては素晴らしいのではないかと!
城の門でアルフに出会った時に後ろから背の高さを確認したり、
パパと嬉しそうに小突きあったりしてるのも、なんというかヘルベルトだなあ、と。
で、そんな風に迫られたアルフ、客席を逃げながら、
「背を縮ませるから助けて!」(たぶんその前の教授の台詞を受けて)とか、
「毎日会いたいとか言ってる!昨日も会ったのに!」とかいろいろ呟いてました。
その声もクリアに聞こえるようになったのも、
他の歌声の響きが朗々としているのも、
東くんが帝国劇場と言う空間に馴染んだということなのかな、と思ったり。

アルフと伯爵の関係性も相葉アルフとは全然違ってたなあ、と思います。
さっき、東アルフの属性は伯爵寄り、と書きましたが、
1幕ラスト、伯爵の言葉(歌)を聞きながら、
アルフの表情がどんどん変化していったように思います。
伯爵に魅入られて堕ちていくのではなく、
伯爵の中に何かを見つけて、そして覚醒していく感じ?
あのとき、徐々に彼が浮かべた笑みの綺麗なのに禍々しい感じがとても印象的でした。
まあ、手に持って見つめてるのはスポンジなんだけどね(笑)。
2度目に観た時は上手側からだったので、そんな彼の表情は見えなかったのですが、
その分ちょっと違う方向からこのシーンを観れたように思います。
なんというか、伯爵に魅了されて覚醒するアルフと、
山口祐一郎という偉大な先達の歌声と演技に魅了されて、
その先に自らの未来を見据える東くんがシンクロして見えた気がしました。
それが良いことなのかどうかはわからないけれど、
山口さんとガチで向き合うこの瞬間は、東くんにとってまさに得難い出会いだったと思うし、
(それはもちろん、禅さんはじめ他のキャストのみなさんもだけど)
この出会いが、きっと彼を更に先へと導くんだろうと思う。
そういう意味では、この後の彼の活躍に更に期待大!かな。


そして、チケット追加の目的その2な佐藤さんの伯爵の化身、素晴らしかったです!!
幻想のシーンでの圧倒的な強さもとんでもなく魅力的でしたが、
やっぱり圧巻だったのは、♪抑えがたい欲望 でしょうか。
森山さんの伯爵の化身とは、全く違う在り方。
個人的な感覚なのだけど、森山さんが伯爵の欲望の成れの果てだとしたら、
佐藤さんはまさに伯爵という存在そのものの具現のように見えました。
伯爵に寄り添うというか、シンクロ率が凄まじかった・・・
愛した相手に向ける熱い眼差し。
伸ばしたその手から溢れる愛しさと優しさ。
そして、その結果としての喪失―――大泣きしてしまいました。
いや、ほんとにチケット追加して良かった。
体力的にもめっちゃ厳しかったけど、本当に心からそう思いました。


もちろん、その他も大満足でしたよー!
ちーちゃんのマグダは相変わらず綺麗で可愛いし(アルフと何をしゃべってたのか気になる!)、
♪すべて順調 の最初の阿知波さんのレベッカのはしゃぎっぷりはめっちゃ可愛いし、
4回目でやっと見えてきた、宿屋での村人の人間関係も面白かったし、
ヴァンパイアシンガーのみなさんはパワフルで最高にかっこいいし、
ヴァンパイアダンサーのみなさんのダンスは惚れ惚れするほどかっこよくて、
めちゃくちゃ深読みしたくなる意味深さだし、
クコールさんは相変わらず健気だし・・・
なんというか、今回は見ながら、クコールの過去が凄い気になっちゃいました。
生まれてすぐに捨てられて、伯爵に拾われて育てられたのかなー、とか。
クコール劇場は、客席からの声に応えるパターンだったかな。
「ポチ、見つかった?」の声に「古いネタを・・・もう忘れた」的なことを言ってました(笑)。
で、この日は某カード会社の貸し切り公演だったのですが、
「一曲歌っていいですか?」とおもむろにマイクを取り出して、
オケの伴奏でカード会社のCMのメロディを歌ってくださいましたv
駒田さんの歌声好きなので、ちょこっとでも聴けて嬉しかったです!
で、カーテンコールでもご挨拶ありでした。
最初に沙也加ちゃんが、もともとこの作品が、世界観とかも大好きで・・・という話を。
で、私も大好きな山口祐一郎さんからのお話を!と振られて、
山口さんがお話してくれたんですが・・・もごもごしていて良くわからない(笑)。
いや、ネタだと思うんですが、沙也加ちゃんがクリアに話してたので余計に・・・(^^;)
ヘルベルトに(だったかな)断られたので、
教授に一宿一飯のお礼として協力してもらって、
可愛い沙也加ちゃんのためにこれを買いました!と小さなオラフを取り出す二人!
そして二人で「雪だるま作ろう~」(だったかな)と(笑)。
その後駒田さんもちょこっと歌ってました。
そうだよ、駒田さんもアナ雪出てるじゃん!
大笑いして「いただきました~」と満面の笑みだった沙也加ちゃんですが、
踊っている時はオラフがちょこっと邪魔そうでした(笑)。
その後のカーテンコールは思いっきり楽しませていただきました。
4度目になるとさすがの私も何とか間違えずに踊れるようになりましてv
やっぱり赤いハンカチは持っていなかったのですが、
前々日のユニゾンライブのノリで、思いっきり拳を振り上げさせていただきました!
そしたら、シャガールさんに指さされた!・・・気がする(笑)。


そんなこんなで、最後まで目一杯楽しませていただきました。
さすがにもうチケットは増やせないなあ・・・
東京公演もまだ半分近くあるし、地方公演もあるし、
キャスト、スタッフのみなさんは怪我なく風邪もなく目一杯楽しみながら頑張っていただきたいなあ、と思います。
また、あのお城に行ける機会を、今から楽しみにしておりますねv

・・・それにしても、ほんとに東くんのことばっかりになっちゃったなあ(^^;)
TdVで東くんを知った方がいらっしゃいましたら、
ぜひ舞台「刀剣乱舞」を観ていただきたいです!
重厚な物語の中、役としても役者としても成長する東くんの姿が見れますよー!!
私も時間ができたらシリーズ見なおそうと思います。

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