心の色

3月の末に桜が咲き始めてから、一気にいろんな花が咲き始めましたね。
昨日お散歩に行ったら、もう花水木が咲いていて、ちょっとびっくりしました。
同じ春はないのだなあ、となんだかしみじみしてみたり。
今年の春は急ぎ足だけど、来年の春はどうなのかな。
というか、来年はどんな状況で春を迎えているのだろう・・・?
とりあえず、心おきなく劇場に行けるようになっているといいな、と思います(笑)。

さて、3月に書きそびれていた観劇記録を。



舞台「刀剣乱舞 天伝 蒼空の兵 ―大坂冬の陣―」

2021.3.28 ソワレ IHIステージアラウンド東京 
      (ユナイテッドシネマ前橋 ライブビューイングで視聴)

脚本・演出:末満健一
出演:本田礼生、前嶋曜、北川尚弥、佐々木喜英、松田凌、北乃颯希、
   鈴木裕樹、姜暢雄、小松準弥、日南田顕久、安田桃太郎、杉山圭一、
   松村雄基、荒牧慶彦、
   及川崇治、淡海優、奥平祐介、川手利文、工藤翔馬、小西主馬、澤田圭佑、
   下尾浩章、じゃっき~、新川陽、多胡亮平、田嶋悠理、日野亮太、星賢太、
   真鍋恭輔、宮永裕都、村山邦彦、山下潤、山中隆介、横川遼


というわけで、天伝の大千穐楽ライビュを観てきました。
映画館自体も久々だったのですが、やっぱり家で観るのとは違いますねー。
大画面ということもですが、家ではない場所で周囲の情報を一切排除して、
という状況は、心身ともに物語に没頭するために必要な要素なのだな、と改めて感じました。
ほんとに、映画館にいるということも、周囲に人がいるということも、
すっかり忘れて見入ってしまいました。
それは、映像の力ももちろんあって。
2月の配信でも、映像の演出?に力が入っているなあ、と思ったのですが、
千穐楽はさらにブラッシュアップされてたように思います。
一体何台のカメラがあったんだろう・・・?
全景と寄りの映像のスイッチングも見事だったし、
物語的にも需要は表情を、残さずアップで見せよう!という気合が感じられました。
あの斜めの台の殺陣での、一人一人のキメのアップとか、何事?!と思ってしまいました。
いやもう宗三さんは映画のワンシーンみたいに綺麗だったし、
骨喰くんの凛々しさに思わずよろめきそうになったし、
大太刀を斬る直前の山姥切くんの笑みの凄味い鳥肌立ったし・・・
あのアップに耐えられる役者さんも凄いけど、何よりみなさん良い表情をされていて。
表情をつぶさに映すのではなく、あえて逆光や影になっている絵も良かったなあ。

物語的にはやっぱりちゃんと理解はしきれなかったかな、と思います。
でも、観終わった瞬間に、面白かった・・・!!となぜか素直に思えました。
配信の時とはちょっと後味が違ったように思うのだけど、どうしてかな。
内容的にはもちろんめっちゃ不穏なままだし、先が気になるのはそのままなのだけど、
なぜか、すごく爽やかな後味でした。
春の気配をはらんだ冬の蒼空のような優しい爽やかさ。
ちゃんと、彼らは一つのゴールというか答えに辿り着いたんだなあ、とも思いました。

もちろん、謎は謎のまま残っているし、わからないこともたくさんあります。
ツイッター上の考察で見かけたいろんな疑問・・・
太閤くんがこの時代に来ていた理由とか、時間遡行軍との関係がミスリードかどうかとか、
弥助が顕現した刀剣男士を見たのに鵺の軍議で行ってなかったから悲伝とは別の時間軸なのでは、とか、
記憶がないはずなのに鯰尾くんは秀頼さまに会ってどうしてあんなに嬉しそうだったのか、とか、
阿形と吽形はジョ伝のあの二振りなのか、とか、
本当にいろんな考察や疑問を見かけて、なるほどなあ、と思いつつ、
私は単純なので、その辺はあんまり引っかからずにいたりしました(笑)。
太閤くんは単純に修行の旅に来ていただけで、太閤左文字劇場は真実だと思っているし、
弥助が顕現したものと、鵺はまったく違う存在だと思っているし、
(鵺は、審神者の素質のあった義輝さまが偶発的に顕現したものを時間遡行軍が利用したのかな、とか、
 複数の刀の気配がある不思議な時間遡行軍と思われてて、
そもそも刀剣男士とは認識されてないんじゃないかな、とか)
だから、時間軸的には悲伝の時間軸だと思っているし、
鯰尾くんは、知識としてある秀頼さまに会って、
自然に胸に沸き上がる気持ちに感動してるのかなあ、と思ったし、
ジョ伝の二振は確かに彼らかもだけど、それより阿形の刀の担ぎ方に既視感があるのがちょっと気になるし。
まあ、この辺は考えてもわからないし、いろんな考え方があるんだなあ、と、
みなさんの考察を楽しませていただいております(現在進行形(笑))。
もうすぐ始まる无伝で、この謎が解けるのか、更に深まるのかはわからないけど、
无伝も配信があるみたいなので、楽しみにしていようと思います。

役者さんの感想を少しずつ。

一期一振役、本田くん。
いやー、凄まじかったです!
1幕終盤、秀頼さまに向かって「あなたを、ここで死なせるわけにはいかないのです」という言葉から、
自分に刃を向ける秀頼に向けて刀を抜くまでの表情の変化に、思わず鳥肌がたちました。
涙をこらえるような切ない表情と震える手。
その手が柄を握った瞬間、その表情から甘さが一切なくなった。
その厳しい表情は、秀頼さまが気圧されるだけの気迫と、
越えられない強さと、そしてだからこそ滲む愛情があったように思う。
それは、まさに“父親”の表情で・・・
ああ、記憶は胸の底に眠っていても、秀吉の想いは確かに一期さんを形作るものの一つなのだと、
素直に思うことができました。

自分は何者であるのか。
弟たちにとって。
本丸の仲間にとって。
秀頼さまにとって。
そして、自分自身にとって―――

その答えは、多分一つではない。
向けられる想いが一つではないように、受け止める心の色も一つではないはずだから。
あの冬の空の蒼は、けれど一期さんに、一つの揺るがない答えになったんだろうなあ。

気迫と言えば、殺陣も本当に素晴らしかったです。
配信の時には腰のけがでなくなっていたらしい斜めの台の殺陣も復活していて、
あの台からの跳躍とか回転しながら切るとか、美しくも迫力のある殺陣に見惚れました。
大太刀二振との殺陣も強い!と思ったけど、
阿形との殺陣の迷いのなさは、ちょっと怖いと思ってしまうくらいでした。
いや、美しいものって怖さもあるよね(笑)。


鯰尾くん役の前嶋くんは、何度見ても本当にチャーミングv
太閤くんを前にしたときの戸惑って骨喰に泣きつくのも可愛かったし、
左文字劇場の終わり際に、ポンポンを持った徳川兵についていきそうになって、
山姥切くんに回収されるのも微笑ましかったし、
斜めの台の殺陣のキメでの笑顔も鯰尾くんだなあ、と思ったし。
そして、鯰尾くん、めっちゃ健気だなあ、と思った。
それは、秀頼さまに対してもだし、一期さんに対しても。
大切なものを大切と感じる心に―――その喜びにも痛みにも本当に素直で、
それを健気と感じたのかな。


北川くんの骨喰くんは、本当に凛々しいなあ、と。
殺陣の容赦のなさ、本当に大好きです!
あの容赦のなさは、薙刀の名残なのかなあ、とちょっと思ってみたり(笑)。
もともと好きな刀だったのですが、今回こんなによろめくとは・・・(^^;)
ジョ伝の時に感じた心もとなさというか危うさを今回はあまり感じなかったのは、
あの物語を経たからなのかなあ、とも。
无伝の骨喰くんは、どんな感じになるのかなあ。


佐々木くんの宗三さんは、もう美しさに磨きがかかっていました!
あの斜めの台のキメの絵は、一瞬息を吞んだよね・・・
山姥切くんとの信頼関係を感じさせてくれる部分もあって、
何というかとてもバランスのいい、頼りがいのある存在になったなあ、と思いました。


松田くんの加州くんは、怒りを内包しているように感じました。
佐藤くんの加州くんは、悲しみを内包しているとおもっているので、
その差が鮮やかなのに、どちらも加州清光としての説得力が半端ないのがすごいな、と。
そういえば、左文字劇場の後に太閤くんが「楽しくやっていきたいよねー」と言いながら、
加州くんに笑いかけるシーンがあるのですが、
その直後に太閤くんがびっくりしたように止まるのですが、
あのシーン、加州くんどんな表情してたんだろう・・・?
太閤くん、一瞬怯えてなかった?(^^;)


というか、北乃くんの太閤くんも、いい表情しますねー。
基本ずっと笑顔なんだけど、それは自然な笑みなのか、
笑顔になろうとしての笑みなのかで、印象が変わるのかも、と思いました。
個人的には後者だと思っていて(聚楽のこころを体現してる)、
そこに彼の強さを感じました。
そういえば、彼が「蒼空みたいな人だった!」という時、一切の音が消えるんですね。
基本的にBGMがある舞台なので、無音の中でのあのシーンは、
彼の言葉と表情にすべてが託されているわけで・・・
しかも、タイトルの回収!
凄いプレッシャーだったろうなあ、と思います。
カーテンコール、彼の挨拶にもらい泣きしちゃったよね。
この先の物語に彼が出てくるのかはわからないけれど、出てきてほしいなあ。
あの明るさは本当に得難い素質だと思います。

あの蒼空のシーンは、一期さんも鯰尾くんも秀頼さまも大野さまも、
それぞれの想いや関係性を感じられる、本当にいいシーンでした。
親子だからと言われた時の秀頼さまを見る大野さまの目に映る安堵。
蒼空だ、と言われた一期さんを見つめる鯰尾くんの切なく優しい目。
うつむいた一期さんの表情は見えなかったけど、次のシーンでマウスガードにこぼれた涙跡。
うん、何度見ても泣けるシーンです。
そういえば、太閤くんの袈裟お裏地も蒼空みたいな色でしたね。

無音といえば、加州くんが家康に刃を向ける前も無音でしたね。
逆に、殺陣のシーンの音楽は、これも音合わせ?曲合わせ?なのかなあ、と、
ちょっと注目して観てたのですが、途中で引き込まれて確認し忘れました(^^;)
維伝のオーディオコメンタリーで音合わせが大変だったって言ってたけど、
今回も大変そうだな、と(^^;)
オーディオコメンタリーはめっちゃ楽しかったので(かなりリピートした)、
今作のDVDにも入れてほしいな、と思います。


荒牧くんの山姥切くんは、本当にしなやかだなあ、と思う。
動きも、そして対峙する相手への心の在り方も。
今回は、配信を観た時よりも弥助との類似は感じなかったなあ。
類似というよりも、寄り添っている感覚が強かったように思います。
カーテンコール、疲労困憊という雰囲気で、ちょっとびっくりしました。
それだけ過酷な舞台だったんだろうなあ。
本当に、千穐楽を迎えられて良かった。


日南田さんの弥助は、本当に見るたびに強くなりますね・・・(^^;)
そして、本当にすべての元凶は信長さまなんだなあ、と思う。
でも、弥助は信長さまを諸説に逃がして、そしてどうしたかったんだろう。
逃げた信長さまとともに生きたかったのか、
ただ恩返しのために信長さまを助けたかったのか。
彼の言葉に未来を感じられなかったのは、彼がすでに彼岸に踏み入っていたからなのかな、と思ったり。


小松くんの秀頼さまは、より繊細さが増していたように思います。
鯰尾くんと邂逅した時のあの素直な笑顔、長政さまに通じるものがあるよね(*^^*)
秀頼さまは自分で“正しい歴史”を選択したわけなのだけれど、
それが无伝でどんな結末を迎えるのか、とても楽しみです。
というか、今更だけど无伝にお出演されるんですよね・・・
お稽古とか、どうしてるんだろう・・・?
頑張ってください!


鈴木さんの信繁は、やっぱり凄まじい生き様だったなあ、と。
彼の心が生き抜くことから死へと反転する瞬間は、
やっぱり息を呑んで見つめてしまう迫力がありました。
しかし、彼の刀だけでなく心も折りきった宗三さん、容赦ないなー(^^;)


しかし、本当に今回もアンサンブルさんの運動量には感嘆を越えて恐ろしくなってしまいます(^^;)
でも、こまかな演技も手を抜いていないんですよね。
一幕の真田丸のシーンで、後ろの暗がりにいる人たちが、
それぞれちゃんと演技されていて、見ていて楽しかったです。
吽形を気にしてちらちら見てたり、横からのぞき込んでたり。
うん、それは気になるよねー(^^;)
終盤の360°の殺陣のシーンも、どういう動線なのかすごい気になる・・・
というか、敵脇差、今回が初出だとおもうのだけど、めっちゃ素早いね・・・!
无伝は、これを超えるというか、新しい趣向の殺陣があるんだろうなあ。
それもまた楽しみですv


アーカイブ配信を観ながら書いてたら、非常に散漫になってしまいました(^^;)
これは本当に友達と一緒に観て語り合いたかったなあ。
それにしても、配信の特典映像のセット紹介、楽しいな!
迷路みたいなセットで、これは本当に大変だったろうなあ、と思います。
无伝、実はチケット確保できてるんだけど、観に行ける状況になってるといいなあ。
やっぱり一度は劇場で体感したいです。

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