瓔珞の音

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<<   作成日時 : 2007/07/22 23:24   >>

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盛り沢山な観劇週末が終りました。
ちょっと心配だった体調もおおむね問題なく(ありがとう、葛根湯!・笑)、
舞台も、お喋りも、ガッツり堪能してまいりました。
順に観劇記録をあげようと思いますが、とりあえずお礼なんぞ。

レ・ミゼにお付き合いくださったるーくさん、ななさんご夫妻!
楽しんでいただけたようで何よりでした。
個人的には違うキャストも是非見ていただきたいところですが(笑)。
また、是非ご一緒いたしましょうねv

私の歌舞伎デビューを後押ししてくださって、
且つ、観劇後のお喋りにお付き合いくださったぴかちゅうさん!
本当にありがとうございました。
このまま歌舞伎にも通ってしまいそうで、ちょっとやばいです(笑)。
お喋りも本当に楽しかったです!
また是非お付き合いくださいねv



「レ・ミゼラブル」
2007.7.21 マチネ 帝国劇場 2階E列35番

出演:別所哲也、岡幸二郎、新妻聖子、今井麻緒子、辛島小恵、泉見洋平、駒田一、森久美子、
    東山義久、新井海人


今期2度目の観劇は、衝動的にとったチケットでした。
私的に、たぶんベストに近いジャベール、エポ、マリウス、テナルディエ夫妻。
そして、酒と芝居の日々の花梨さんが絶賛している別所バルジャンを、
どうしても観てみたくなってしまったのです。

別所さんのバルジャンを、私は今まで観たことがありませんでした。
そもそも、レ・ミゼにこんなにはまったのは、正直今回が初めてなのです。
いつもは山口バルジャンを中心に好みの組み合わせの回を1〜2回観て、
それで満足していました。
「ミス・サイゴン」の時も、私にとって「エンジニア=市村さん」なので(笑)、
他の方のエンジニアは、まったくもって視野の外だったのです。
そのことを、こんなにも後悔するとは思いませんでした。

別所さんの声は、正直言って、大好き!な部類の声ではありません。
一幕の最初、まるで台詞がそのまま歌になったかのような別所さんの歌い方に、
実はかなり戸惑いました。
なのに、場が進むにつれて、その抑えた、さりげない歌い方が、
私の前に、確かな存在感とリアリティを持った「バルジャン」を浮かび上がらせたのです!

舞台の上には、そのときを真剣に生きる、平凡な一人の男がいました。
人々の冷たさにも、優しさにも怯えてしまうほど傷ついた男。
無償の愛情と赦しに救われ、生きる力を与えられた男。
保身と良心の間で惑いながら、神に恥じぬ生き方を選ぶ男。
娘を慈しむ紛れもない「父」である、男。
司祭との、ファンティーヌとの約束を守り、神の御心のまま生きた男。
ヒーローではなくて、ただ誠実に生き、限りない愛を持った、一人の男―――
その男の一生を、別所さんは丁寧に、丁寧に演じていらっしゃいました。

特に印象に残ったのは、
一幕の独白で、銀の燭台をかき抱いてキスをするシーン。
そして、2幕のバリケードが落ちたあとのシーン。
というか、2幕はもう、ほんとにずーっと泣かされっぱなしだったのですよ。
眠るマリウスを見つめながら歌う「彼を帰して」は、
父としての愛情と、神への感謝に満ち溢れていたし、
バリケードが落ちたあと、マリウスが生きていることに歓喜した次の瞬間、
死んだ学生たちの姿に呆然として、そして嘆くその後姿は、とてもとても自然でした。
もう、このあたりは号泣です。

そして、エピローグ。
・・・バルジャンって、こんなにおじいちゃんだったんだ!!
コゼットにすがられながら息を引き取るその流れが、もの凄く自然でした。
そして、ファンティーヌに手を引かれて立ち上がった後、
軽く何かを飛び越すような仕草をして、
その後に両手を広げて一瞬不思議そうな表情をしたその演技が、
バルジャンが天に召されたことを、するりと納得させてくれました。
だからこそ、その後ファンティーヌやエポニーヌとともに、
これから生きていく二人に祝福を与えるエンディングが、
本当に清らかで、敬虔で、愛に溢れ、
けれど二度と抱きしめることのできない悲しさに満ちていたように感じられたのです。

本当に、どうして今まで別所さんのバルジャンを観なかったんだろう!!
その細かで、丁寧な演技に、完璧にノックアウトされてしまいました。
花梨さんの記事を読まなければ、たぶん、今回も観ることはなかったと思います。
なので、こんな素敵なバルジャンを教えてくださった花梨さんに、心からの感謝を!


岡ジャベールは、やっぱりとってもかっこよかったです。
マントさばき、もといコートさばきは、やっぱりぴか一ですねー。
岡さんの歌声は、朗々と響いてとても好きなのです。
そして、バルジャンを追うその執念に、ある意味病的なものを感じさせるジャベールでした。
バルジャンに助けられ、そのために自殺してしまう、という流れは、
私的には、あまり納得のいかないものでした。
けれど、別所バルジャンとの対比で、なんだかすっと納得してしまったのです。

バルジャンは、赦されることによって、生きることを選んだ。
ジャベールは、赦されることによって、死を選んだ。

一度壊され、否定されたアイデンティティーをもう一度立て直すため、
二人の選んだ方法は正反対でした。
それは、彼らの生い立ちによるものなのか、
生きるための拠り所の違いによるものなのか・・・
やっぱりそこまでは解からないのだけど、
物語として、とても収まりの良い形なのだなあ、と思いました。

でもって、バリケードのシーンと下水道のシーンの、
バルジャンとのにらみ合いが、とっても迫力がありました。
うーん、近くで観てみたかったです。


新妻エポは、迫力!の歌声でした。
というか、彼女のエポニーヌは、本当に強い女の子なんだなあ、と思うのです。
自らの生きる道を選べないあの時代、あの貧困の中で、
自分の心の向かう道だけは、きちんと自分で選んだ女の子。
愛されないことを、孤独であることを悲しく思っていても、
愛することをやめない女の子。
「恵みの雨」は、そんな彼女の優しさが目一杯現れていたように思います。
でもって、悲鳴も力強かったです(笑)。


泉見マリウスも、最高でした!
実はこの日のチケットをとったのは、彼のマリウスが見たかったからなんですよねー。
コゼットが好き好きー!!というのを全身で表すマリウスはとっても微笑ましいし、
「カフェ・ソング」の歌い上げる声は、鳥肌が立つほど素敵なのです。
ほんとに、聴けてよかったー。
泉見さんのマリウスは、エポニーヌのことも愛していたんじゃないかなあ、と思います。
革命の使命の影に隠れてしまっていたけど、
コゼットとのまさに転げ落ちるような恋の前に霞んでしまったけれど、
あの無邪気でまっすぐなマリウスなら、そういうのもありかな、と思うのです。
まあ、女としてはとんでもないですけどね(笑)。
でも、「恵みの雨」の「愛で治せるのなら」という歌詞が、
泉見さんのマリウスは、同情でもなく、感傷でもなく、
本当に心の底から搾り出されているように、私には聞こえるのです。


辛島コゼットは、今回も説得力がありました。
バルジャンを、本当に父として敬愛しているのが、良くわかって・・・
エピローグは、これでもか、と泣かされてしまいました。
手紙を読む表情も切なくてねー。
この舞台の中で、コゼットという役は、本当に難しいと思うのです。
今日、ぴかちゅうさんとのおしゃべりの中でもでてきたのですけど、
あの高音の難度の高い曲を、きちんと感情をのせて歌いきり、
その上での演技力が求められるのですよね。
コゼットに説得力がないと、マリウスにもエポニーヌにもバルジャンにも影響してしまう。
そういう意味では、私的には、辛島さんは素晴らしいコゼットだと思うのです。


東山アンジョは、めちゃくちゃクールでございました。
彼のアンジョを観るのは二度目・・・かな?
まず、こんなに歌える人だったんだ!!とびっくりしました。
岸さんのアンジョに比べると、表面に見える温度は低いんですね。
凄く冷静で、眼の綺麗なアンジョ、という印象でした。
なのに、凄く色気があるように感じたのは私だけ?
なんというか、人を惹きつける力を感じました。
松村曜生さんのグランテールとの関係も、凄く危うい気が(え)。
伊藤さんのグランテールは、アンジョが撃たれたあと、彼の意思を継ぐように酒瓶や赤い布を振るのですけど、
松村さんのグランテールは、アンジョを助けようとして撃たれちゃうんですね・・・
彼らの過去に何があったのかとっても気になります(おい)。

結婚式のシーンで、アンジョ役の人が給仕をやっているのは知っていたのですが、
遠かったので、どちらが東山くんなのか顔は判別できなかったのですが、
給仕の一人が、めちゃくちゃ軽やかに踊りまくってたんですよねー。
たぶん、それが東山くんだったのではないかと。
華麗な足裁きでございました(笑)。

というか、繰り返し見ていると、一人一人の細かい芝居を見る余裕が出来てきますね。
これがリピーターを増やす要因なんだろうなあ、と遅ればせながら納得。
でも私未だ学生の名前と衣装が一致しないんです(汗)。


テナルディエ夫妻は、2度目な駒田さんと、今回初の森さん。
いやー、コミカルながらも憎たらしいご夫妻でありました(笑)。
宿屋のシーンのテンションはさすがですし、
バルジャンがコゼットを引き取りに来たシーンも、
別所バルジャン、本気でむかついていませんでしたか?(笑)
カーテンコールで最後にバルジャンがファンティーヌを抱き上げて、
何度も振り返りながら手を振る、というサービス(?)があったのですが、
この時、このご夫妻も出てきて、一瞬テナルディエが夫人を抱き上げようとして、
「無理無理!」と手を振って後ずさるというのがありました。
笑わせていただきましたv(笑)
うーん、ちょっときついですよねー。逆ならあり?(え)


司教役は中井智彦さんだったのかな?
出は短いけれど、司教の歌に力がなければ、
その後のバルジャンの気持ちの変化の説得力がなくなりますよね。
この日は、ゾクゾクするぐらい力のある司教の歌声でした。
あの短い歌であれだけの拍手が出るのって、凄いと思います。


今井ファンティーヌは・・・綺麗だけど、はかないですねー。
ガブローシュの新井海人くんは、横田くんとは違った元気のよさがありました。
ええ、もう、最後のシーンは大泣きでしたよ。
あのシーンは、何度見ても慣れないし、正視することができません・・・
コゼットは・・・あああ、名前覚えたはずなのに忘れちゃった!!
赤石玲子ちゃんではなかったはず。
笑い声が印象的な子でした。
でも、子役の皆さんは、みんな歌がうまいですねー。すごいなー。


なんだかいろいろ書き忘れてる気がしますが、
とにかく別所バルジャンは素晴らしかったです!
もう1回ぐらい観たいなあ・・・無理かなあ・・・夏休み、あと3日分残ってるよね・・・明日職場で相談するかなあ・・・
チケット増えてたら、笑ってやってください(笑)。

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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
恭穂さん、こんばんは。恭穂さんの観劇記読んだだけで、泣けてきてしまいました。
私も全然ノーマークだった別所さんのバルジャンを偶然見る機会に恵まれ、号泣して、立ち上がれない程感動したことを思い出します。
別所さん、今回8/10までなので、ぜひぜひ再観劇してください。私は残りの別バル登板日は、ほぼ行く予定です。
花梨
2007/07/22 23:46
レミゼのマチソワの翌日に「NINAGAWA十二夜」と3レンチャン、充実の観劇ライフ!さすがに若さですね。素晴らしい!!お茶会も楽しい時間を有難うございましたm(_ _)m
レミゼの感想アップが滞っています(^^ゞ新キャストも成長している様子が皆様のレポでわかって頼もしく思っています。卒業モードに入ってはおりますが、今回は20周年でもあり、もう少しちゃんと書きたいと思っています。
歌舞伎座は建替えが迫ってきていますので、是非是非今の歌舞伎座があるうちに通ってくださいませ。月1演目の幕見だけになってもいいですから、毎月ご覧になると役者が一巡します。歌舞伎は長く楽しめそうなジャンルだと思います。それではまた何かの機会にお気軽にお声をかけてくださいませ〜(^O^)/
ぴかちゅう
2007/07/23 00:03
はじめまして。花梨さんのところから飛んでまいりました。
恭穂さんのレポを読んで、目頭が熱くなってしまいました。
数年前、ミュージカルはおろか、まったく観劇とは無縁だったワタシが、
偶然に偶然が重なってたまたま見た別所バルジャンのレミゼで、
すっかり人生が変わってしまったのを思い出しました。
今ではすっかり週一ペースで通い詰める別バル体質に(笑)。
別所バルジャンは見るたびにまた新しい発見があります!
ぜひぜひまた観てくださいね。おじゃましました。
うり子
2007/07/23 09:40
花梨さん!
別所バルジャンの魅力を教えてくださって、
ありがとうございました。
もう本当に感動してしまって・・・
花梨さんの記事を読ませていただいていたので、
ポイントを逃さず観ることが出来たように思います。
・・・結局、8月3日のチケットとっちゃいました(笑)。
劇場で、すれ違えるかもしれませんねv

ぴかちゅうさん!
こちらこそ、お会いできてとても嬉しかったです!
歌舞伎、次は9月を狙っています。
今年の夏休みも観劇三昧になりそう(笑)。
また是非是非お茶してくださいね。
ぴかちゅうさんのレ・ミゼレポもお待ちしておりますv

恭穂@管理人
2007/07/23 20:14
うり子さん!
はじめまして!
別所さんのファンの方に読んでいただけたなんて、
ちょっとドキドキです(笑)。
でも、ほんとに別所バルジャンには感動しました。
うり子さんは初バルジャンが別所さんだったのですか。
それはとっても幸せかもですねー。
週1ペースで観ても観るたびに発見があるって、
本当に凄いですね・・・
私も次の観劇で新たな感動を受け止めたいと思います。
趣味に走った辺境ブログですが、また是非遊びに来てくださいねv
恭穂@管理人
2007/07/23 20:14

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