瓔珞の音

アクセスカウンタ

zoom RSS 当たり年

<<   作成日時 : 2008/04/18 23:25   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

今日は冷たい春の雨の一日でしたね。
でも、一雨ごとに木々の緑が濃くなるような気がします。
私の大好きなハナミズキもシーズンを迎えました。
今年は花の数が多いかな?
当たり年なのかもしれませんね。
満開の頃に、近所のはなみずき通りを通るのが楽しみですv

今年は舞台も当たり年な気がします。
期待していた舞台ももちろんですが、
何気なく行った舞台でも素敵なものが沢山!
先週観た3つの舞台もとても素晴らしかったです。
が、新年度のあわただしさに阻まれて、観劇記録滞りまくり・・・(汗)
今日も残業でちょっとへろへろですが、
簡潔に1つ目の観劇記録に突入いたします。


「SEMPO 〜日本のシンドラー 杉原千畝物語〜 」

2008.4.12 マチネ 新国立劇場 中劇場 1階4列センター

出演:吉川晃司、今拓哉、彩輝なお、森奈みはる、井料瑠美、泉見洋平、辛島小恵、田村雄一、
    徳垣友子、池田祐見子、宇都宮直高、川本昭彦、ICHIDAI、篠田仁志、グレース美香、
    織葉、宮本竜圭、水澤心吾、あぜち守、沢木順 他


1939年、第二次世界大戦のさなか。
リトアニアの領事代理であった一人の男が、
迫害を受けたユダヤ人6000人にビザを書いた。
日本を通過して、彼らが生きることの出来る世界へ行くための命のビザ。
国の了解を得ず行ったその行為は、ある意味国を裏切ることだった。
その行為により、自らと、そして家族の命すら危険にさらすことになるかもしれなかった。
けれど、「人として当たり前のこと」を、命を賭けて、彼は行った。
このミュージカルは、その男、杉原千畝さんの実話を元に作られたものでした。

恥ずかしいことに、私は杉原千畝さんを知りませんでした。
このミュージカルのチケットをとったのも、
好きな役者さんが出ていたことと、
中島みゆきさんが楽曲を提供していたから。
戦争、ユダヤ人迫害、日本のシンドラー・・・
実話であるだけに、下手をすれば、薄っぺらなお涙頂戴になりかねない物語。
正直、この演出はどうなんだろう・・・?と思ってしまう部分もありました。
一面的な描き方だと感じてしまう部分もありました。
けれど、そんな違和感を補って余りある、役者さんの熱演!
そして楽曲の素晴らしさ!!
やっぱり中島みゆきさんの曲はとても素敵ですv
ちょっと他から浮いている感じも無きにしも非ずでしたが(笑)、
中島みゆきさんだからこそ伝えられた熱情もあったように思います。

ミュージカルとしては、きっとまだまだ洗練の余地があるでしょう。
だって、まったくの新作ミュージカルなんだから。
けれど、あの時代に、こんなことをした日本人がいたこと。
それゆえに職を追われ、けれど何も言うこともなく、ただ真実を抱き続けた男がいたこと。
そのことを、私のように無知な人間が知るための、
とても素晴らしいツールだと思いました。


杉原千畝役、吉川晃司さん。
もともとそれほどファンというわけでもなく、CDもCOMPLEXを1枚持っているだけ。
しかも演技をする吉川さんを見るのは初めてだったのですが、
とにかくそのダンディさにまずびっくりしました。
登場シーンなんて、どこの諜報員かと思いましたよ(笑)。
主役なのに1幕はほんとに台詞も少なくて、
でも、1幕最後の最後に初めて歌う、というその演出にちょっとやられました(笑)。
なにしろ最前列だったので、めちゃくちゃ迫力ありだったのですよ。
歌いだすと動きは止まるし、しかも10歳ぐらい若返っちゃってましたが(え)、
この物語の中の杉原千畝という男のなかにある熱さが感じられました。
終始淡々とした演技でしたが、
2幕、ビザを求めるユダヤ人難民と日本政府との間で苦悩している時、
日本の切手をみたユダヤ人の少年が「日本は美しいくになんだね」と言われるシーンでの、
すっと迷いが晴れ、心を定めていく時の表情がとても印象的でした。


幸子役、森奈みはるさん。
劇団☆新感線のDVDで見たことがあったので、
しかもとーってもぶっとんだ役立ったので、
最初はなにかやらかすんではないかと別の意味でドキドキしました(笑)。
でも、途中からはそんなことはすっかり忘れてしまいました!
とってもお綺麗で、とっても明るくて、とっても夫を敬愛していて、
そして、ビザを書くことを悩む夫の背中を、そっと支える強さのある、
素敵な素敵な奥様でした。
「人として当たり前のことをした」と、夫の行為をすべて肯定し、
息子に「お父様がしていることを良く見ていなさい」と言うことができるのは、
それだけ夫を理解し、信頼しているからなのだと、素直に感じることができました。

この役、最初は愛華みれさんが演じられるはずでした。
病気で降板されたわけですが、とてもとても残念です。
森奈さんの幸子もとても魅力的でしたが、
愛華さんの幸子も、きっと別の大人の魅力満載だったと思うのです。
病気のご快癒を、心よりお祈りしております。


節子役、辛島小惠さん。
コゼット役を見たとき、その歌の上手さに圧倒されましたが、
今回も素晴らしかったです。
最初のパーティーのシーン、質量が感じられるくらいのソプラノを最前列で聞いて、
かなりびっくりしました。
人間って、あんなに高い声があんな声量で出るんだね〜!
節子という役も、この舞台の中では十分に掘り下げられてはいないけれど、
姉妹で歌うシーンの美しさは素晴らしかったです。


エバ役、彩輝なおさん。
とても可愛らしかったです!
中島みゆきさんの歌を、とても情感深く歌い上げてらっしゃいました。
恋人ノエル役の今拓哉さんともとってもお似合いでv
らぶらぶでした(笑)。
「AKURO」のときは、利用し利用され、不幸な結末に至る恋人同士でしたが、
今回は苦難を乗り越えて幸せになることができました。
良かったね・・・(感無量)


エバの母・エリーゼ役、井料瑠美さん。
めちゃくちゃ美しい歌声でした!
以前ファンティーヌで拝見したことがあると思うのですが、
更に母の愛情を深く感じさせられました。
リトアニアへの道の半ばで命果ててしまうのですが、
そのときの、娘に未来を諭す力強い表情が印象的でした。


ナチスの将校役などをされていた、宇都宮直高さん。
昨年観た「森は生きている」で、一番心惹かれた方だったのですが、
今回もかなりツボでした。
というか、ほんとに真正面で歌うシーンがあったのですが、
一瞬体がびくっとしてしまうほどの迫力!
スピーカーからではなく、生の声がまっすぐぶつかってきました。
辛島さんと、それから泉見さんも、そういう風に感じました。
迫力があるけど、でもきちんと気持ちのこもった歌声・・・素敵だなあ、と思いますv


この舞台、「森は生きている」に出演されていた方も沢山出てらっしゃいました。
・・・って同じプロダクションか(笑)。
杉原の秘書で、且つドイツ側の人間であるグッシェを演じた田村雄一さん。
ビザを書こうとする杉原を諭したり、脅したりしつつ、
一生懸命な彼の姿に、最後には協力するという、とーっても美味しい役でしたv
揺れる気持ちも伝わってきました。
宮本竜圭さんは、今回は確かポーランドの大使のようなやくだったのかな?
1幕で当時の世界情勢を説明するシーンを仕切っていました。
軽やかなダンスは相変わらずv
でも、あのシーン、もうちょっとどうにかならないのかなあ・・・
まあ好みの問題なのでしょうけどね。
とりあえず、徳垣友子さんの素晴らしいダンスと脚線美を堪能したので、まあいいか(え)。
沢木順さんは、杉原と交渉したユダヤ人の代表の一人。
今回も物語の最初と最後を〆る重要な役柄でした。
そして今回も濃かった・・・(笑)


お目当ての一人だった泉見洋平さん。
1幕冒頭に出たきり、全然でてこない・・・、と思っていたら、
2幕の後半から大活躍!・・・でもないか(笑)。
ユダヤ人の代表の一人、という役がちょっとわかりにくかったかも。
でも、杉原が自分の立場を省みずビザを書くことを決め、
そして最後の最後まで書き続けた、その意味の重さを示したものの一つは、
泉見さんの演技だったように思います。
相変わらずとってもいい声でしたしv


そして、今回の舞台で私が一番心惹かれたのは、
ニーナ役、長尾純子さんでした。
ポーランドから逃げてきた父娘の娘役。
最前列で見ると、年齢的にちょっと無理があるかなあ、とも思いましたが、
家を焼かれたその時のことを父が話している間の表情が、素晴らしかったのです!
台詞があるわけでもないけれど、
ニーナが経てきた恐怖が、怒りが、悲しみが、大きな瞳の奥から迸るような感じでした。
歌声も綺麗でしたよー。
そういえば、「タンビエットの唄」でフェイの少女時代を演じていましたね。
あのフェイもまったく台詞はないのに(というか、大人のフェイが言っていた)、
とても雄弁で凄いと思いました!
これから注目したい役者さんの一人ですv

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
当たり年 瓔珞の音/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる