瓔珞の音

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<<   作成日時 : 2008/07/17 21:55   >>

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というわけで、「道元の冒険」観劇記録その2ミーハー編役者さん編ですv
たぶんかなり暴走しますが、暑さのせいにしておいてください。。。


さてこの舞台、基本的にはみなさん坊主の鬘です。
木場さんだけが地頭(え)だったかな。
鬘といっても、チラシのように境目がわからないような精巧なものではなくて、
端っこは浮いてるは、動きでずれるは、北村さんにいたっては、
右頭頂部あたりがちょっとはがれ気味でした(笑)。
袈裟も、正式なものではなくて、たぶん早替りしやすいように、マジックテープ式。
何気にチープな衣装でしたが、この舞台の虚構性と上手くあってるのかな?と思ってみたり。
で、そんな風に皆さん同じ髪型、同じ衣装だったのですが、
見間違える、ということが殆どありませんでした。
姿も声も演技も、それぞれとても個性的で芸達者!
そんな個性的な面々が、何役もやるんですから、それはもう見ごたえあり!
そして、どなたも常に細かい演技をされているので、
見たいところがいっぱいあって本当に大変でした(笑)。


さて、昨日の観劇記録その1を書きながら、なんだかいろいろつらつらと考えましたが、
あんな風に考えたのは、道元役、阿部寛さんの演技に寄る所が大きいかな、と思います。
舞台では初見の阿部さん、とにかく大きかった!
そして黒い袈裟をスタイリッシュに着こなしていらっしゃいました(笑)。

で、それだけ目を引く存在感でありながら、
下手に坐している時は、ふっとその存在が希薄になるの。
でも、要所要所で余興の中の自分自身ときちんと交感しているのです。

以前聴いた蜷川さんと亀治郎さんの対談で、
亀治郎さんが「息を詰める演技」について語っていました。
それは、歌舞伎は他の人が演技をしている時は、基本的に動かない、けれど演技はしている、
ということについてだったと思うのですが(記憶違いだったらごめんなさい!)、
阿部さんの道元は、まさにその「息を詰める演技」の連続だったように思います。
それってめちゃくちゃ大変な演技だとなのではないでしょうか。
その上、「男」という存在もとても捉えにくくて、道元とはテンションがまるで違う。
その2つの役柄を瞬時に行ったり来たりするのは、
心身ともにとても消耗するのではないかな、と思いました。
足が痺れないかなあ、とかちょっと違うところも心配しちゃいましたけどね(笑)。

歌声は、思っていたよりずっと力強くてよく通るいい声でしたv
「三法印の歌(正式名称覚えてない・・・/汗)」の時は、ちょっとドスがききすぎてた気もしますが(笑)。
ラップにはどうしても聞こえなかったんですよねー。
歌というより韻とリズムをもった台詞、という風だったからかな?


主として懐奘に扮する男を演じた木場勝己さん。
余興の中では道元が出会ってきた5人の”師”と親鸞、比叡山の僧兵・豪雲、
そして「男」の現実では精神鑑定医Aを演じてらっしゃいました。

とにかく、めちゃくちゃいい声でした!!
こちらの動画でそのお声が聴けますので是非聴いてみてください!
この「波羅蜜多ソング」が最初の歌だったのですが、
その旋律といい歌詞といい転読をモチーフにした振り付けといい、インパクトありまくりです!
この動画では、最後の木場さんのソロだけですが、
一番最初に木場さんがソロを歌った後、一人一人がソロを歌います。
それぞれの方の歌声を堪能しつつ、物語に一気に引き込まれた感じです。
初回は、洋さんがいつ歌いだすのか、別の意味でドキドキしましたけどねー(え)。

この舞台、歌が21曲もあるのだとか。
いろいろなテイストの歌ばかりで、いきなり昔の歌謡曲も混じったりして、楽しめました。
ソロあり二重唱あり三重唱あり合唱ありなのですが、
合唱になると、ぽんっと飛びぬけて聞こえる声があるのですよね。
「藪原検校」では、段田さんの歌声がそうでした。
この舞台では、木場さんと北村さん。
それは、声量とか好みの声とか、そういうことだけでは説明できない、
力のある声、ということなのかな、と思います。
こういう音楽劇ではミュージカル以上にその”力”が明確になる。
そんな印象を持ちました。

っと、話を木場さんに戻しまして。
懐奘は道元のたぶん最初の同士で、常に道元と共に在り、道元の遺志を継いだ人物のようなのですが、
木場さんの懐奘は、その深い優しさや聡明さ、
そしてお茶目なお人柄が滲み出るような、素敵なお坊様でしたv
そんなお坊様にあの声で読経してもらったら、そりゃあ極楽浄土も見えちゃいますよ(笑)。
その懐奘が演じた、道元のであった4人の師も、きちんと演じ分けてらっしゃいました。
個人的に好きだったのは、やっぱり如浄。
道元の最初で最後の正師である如浄の言葉は、
それはもちろん井上さんの言葉であるだけれど、
聴いていてすっと心に染み渡るような、そんな透明さがありました。
青年道元とのピンポンシーンのスローモーション演技も素晴らしかったです!(笑)
ああいう作られた緩急だけでなく、素の芝居もとても緩急がはっきりしていて、
だから目を奪われるのかなあ、とも思いました。
精神鑑定医Aも、とらえどころのない胡散臭さだったし(笑)。
「氷屋来る」での役柄が、黙して語らず、という感じだったので、
ひたすらに喋り捲る木場さん、とても新鮮でした(笑)。


主として義介に扮する男を演じられた北村有起哉さん。
その他に六波羅探題の使者赤橋政方、学生A、青年道元、
そして「男」の現実では警官を演じてらっしゃいました。

生の舞台で拝見するのは「メタルマクベス」以来だったのですが、
北村さんの演技の多彩さにひたすら感動してしまいました!
どの役も全く別人なんですもの!!
立ち居振る舞いはもちろん、声も全然違うの。びっくりしました。
しかも顔芸満載!!
洋さんと並んでいることが多くて、洋さんを見ていたはずなのに(え)、
ついつい北村さんに目がいってしまうこともしばしば。
しかも、義介と義尹がまた仲良しさんなんですよねー。
青年道元が如浄のもとを立つ時、弟子役の義尹が号泣してる風だったんだけど、
もしかして、義介との別れを想像しちゃったのかなあ、とか思っちゃった(笑)。

その青年道元。
若くて希望に溢れていて、ちょっと傲慢で向こう見ずな、魅力的な道元でした。
如浄のもとで修行するシーンで、道元が誤ったことを言うと、
他の弟子6人がだーっと駆けてきて鉄拳を下すのですが(で、とどめに如浄が一発!)、
その時のびっくりな顔や情けない顔、ちょっとひるんだ顔など、
解かりやすいのにとても自然。
例のピンポンシーンの動きと顔には、もう本当に爆笑してしまいました!
そして、そのどれもがたぶんきちんと計算された動きなの。
でも、洋さん演じる読書人との漢字のシーンでは、かなりいっぱいいっぱいだったに違いない!(笑)
だって、洋さんが書く偏の方が絶対に簡単だもの!
とってもスリリングで、且つ(見ている観客にとっては)楽しい名場面。
こういうシーンを考え付く井上さんも、
あの形で演出した蜷川さんも、
それに応える役者さんも、本当に凄いなあ、と思います。

でもって、歌声も素晴らしい!!
朗々と、且つ叙情豊かな歌声を聞かせてくださいました。
ああ、やっぱり「メタルマクベス」見直したくなっちゃったなあ・・・
北村さんのブログによると、このハードな舞台の合間にもいろいろ観劇されてるみたいですね。
すごいなー。
是非洋さんを誘って新感線を観劇して欲しいです。
そして洋さんを新感線客演に!って無理ですね(笑)。
でも、演目によっては結構はまると思うんだけどなあ。


主として義演に扮する男を演じた大石継太さん。
正覚尼の信男のほか、余興では源実朝、老典座、衆僧、日蓮を、
「男」の現実では精神鑑定医Bを演じてらっしゃいました。

なんというか、この舞台の中でとっても癒し系だと思ったのは私だけでしょうか?
義演もそうですし、実朝も、精神鑑定医Bもそう。
きちんと笑いもとるのだけれど、実朝の儚さもきちんと感じられました。
老典座は、最初出てきたとき誰だかわからなかったしねー(笑)。
この舞台、1幕はみなさんひたすら走り回っています。
物語の上では信男と義演は別人なのだけど、役者さんは同じで、
それを逆手に取った脚本と演出の中で、一番走っていたのは大石さんだったと思う。
演出なのだろうけれど、セットの後ろをばたばたと走る足音が聞こえるのですよね。
皆さん、1公演でどれだけ走るのかなー・・・?
ほんとにお疲れ様です・・・

木場さんの親鸞と、大石さんの日蓮、洋さんの壮年道元が一堂に会するシーンは、
3人のうち二人が揉めると、もう一人が「我らは天台大学の同窓生!」と言って割って入り、
応援歌を歌うのですが、3人とも何気にやけっぱちな感じが楽しかったですv
原作(というか改定前の脚本?)では日蓮と道元の台詞が逆だったりもしてますが、
このキャスティングなら、今回の台詞の振り分けの方が納得がいくなあ、と思います。
で、この応援歌、3番まで歌ったのですが、それぞれいろんな大学の替え歌なんですね。
私は全然わからなかったのですが、原作では早稲田、明治、慶應のよう。
・・・だから一番の時の洋さんが一番元気が良かったのかな?(笑)


主として義尹に扮する男を演じた高橋洋さん。
余興では学生B、明全、読書人、衆僧、壮年道元を、
他に鷹司兼平を演じてらっしゃいました。

まず歌!(え)
すっごい頑張ってらっしゃいました。
文字通り一生懸命頑張って歌っているの。
ちょーっと音が怪しいところとかもありましたが、
台詞としての歌、という意味では、大成功なんじゃないかな、と思う。
台詞のときと比べて若干腰が引けている印象だったのが残念かも。
でも、きっと千秋楽に向けてどんどん良くなるに違いありません!!

義尹は、なんと後鳥羽上皇の第三皇子!
傲岸不遜、と評されていましたが、聡明な怖いもの知らず、な印象でした。
最初の紹介シーンで、オセローの最初みたいにしゃがんで鋭い目を客席に向けるのですが、
これってもしかして、最後のシーンとリンクしてるのかな?
他の二人がどうだったか、次に観るときは注意してみよう。

鷹司兼平はね〜(笑)。
出てきた瞬間、ほんとびっくりしましたよ。
朝廷の使い、つまり貴族の役なのですが、白塗りに丸眉!
しかもその白塗りがめちゃくちゃ雑で、且つ目の周りが塗ってないので、パンダみたいなの!
斜めにつつつ・・・と行くような歩き方も、ビローンみたいに目をぱしぱしさせるのも、
扇子を持つ小指が立っているのも素敵(笑)でしたが、
なによりあの喋り方!!
一つの言葉に一つの枕詞で、百人一首を読み上げるみたいに話すのです。
というか、あれも歌なのかな?
真面目に聞けば聴くほど解からなくなってしまいました(笑)。

読書人は、宋に渡った青年道元の中国語の先生なのですが・・・
高めの声で微妙〜なガイジンニュアンスの台詞(しかもとっても笑える台詞)の中で、
ふっと差し挟まれた低い声での台詞にちょっとときめいてしまいました。我ながらなんてミーハー(笑)。

壮年道元は・・・私の大好きな役者、高橋洋でした。
もちろん、他の役をやっている時の洋さんも大好きですが、
自分の中の抑えがたい熱情を、あの声で、あの目で、まっすぐに語るときの彼には、
目が離せなくなるような求心力があると感じるのは私だけかな・・・?
あのシーンの「風鈴の歌(だったかな?)」も、凄くいい曲でした。
やっぱり歌では少し及び腰な印象はあったけれど、
少し震えた声音も、壮年道元の心情の吐露であったと思う。
木場さんとの二重唱も、個人的にとっても贅沢でしたv


主として禅僧一に扮する女を演じた神保共子さん。
比叡山の僧兵・彩雲と、余興の中で少年僧A,姑娘、衆僧、帝を演じてらっしゃいました。
「わが魂は輝く水なり」に引き続き、とってもちっちゃいけど、とってもお強かったです!
帝の時の地団駄が、とってもラブリーv
少年僧Aの居眠り演技も可愛かったです(笑)。


主として禅僧二に扮する女を演じた栗山千明ちゃん。
赤橋の家来と、余興では少年道元、姑娘、衆僧を演じてらっしゃいました。
想像していたよりも、ずっと舞台映えのする方でした。
声も、まだ張り上げる感じはありましたが、台詞も歌も聞き取りやすかったし。
栗山さんのコーディリアが見たかったなあ、とかちょっと思っちゃった(え)。
姑娘で華麗な娘姿も堪能v(笑)
それにしてもあのシーン、本物の鶏が出てくるとは思いませんでした。
羽ばたいた時、本気でびっくりしちゃった(笑)。
栗山さんと池谷さんは、ちょっと逃げ腰でしたが、横山さんは全然平気な顔してたなあ。
女優さんって大変・・・
でもって、あの鶏、ちょっと元気がないように思えたのは私だけでしょうか・・・?
大阪まであのこたちが行くのかなあ。
あのこたちの行く末が気になります。いえ、本気で。


主として禅僧三に扮する女を演じた横山めぐみさん。
道元を誘惑する正覚尼と、余興では姑娘、衆僧、貴族A、
そして「男」の現実では男の妻を演じてらっしゃいました。
舞台ではたぶん初見なのですが、綺麗な方ですね〜。
でもって、基本ぶっとんだ雰囲気(笑)。
正覚尼の「浄土の歌」は、とても清らかな雰囲気なのに、しっかり色気がありましたv


主として禅僧四に扮する女を演じた池谷のぶえさん。
比叡山の僧兵・玄雲、余興では介添僧、少年僧B、姑娘、衆僧、貴族Bを演じてらっしゃいました。
この方、とにかく歌声が素晴らしい!!
思わず聞き惚れてしまいましたよ。
何処かでみたことのある方だなあ、と思ったら、「どん底」に出演されてました。
あの役もいい味だしてたなあ・・・
ちょっと気になる役者さんですv


主として禅僧五に扮する女を演じた片岡サチさん。
比叡山の僧兵・泰雲、姑娘、衆僧、
そして「男」の現実で看護婦を演じてらっしゃいました。
宝塚の元男役さんだったんですねー。
友人の話だと、トップにはなれないけれど、演技力ぴかいちで、
脇を固めるのになくてはならない存在だったとか。
なるほど、な凛とした立ち姿と安定した歌声でした。
看護師の柄の悪さも素晴らしい!!
お父様似な切れ長の目も、かなりポイント高かったですv


看護夫役、手塚秀彰さん。
2幕の途中で脈絡なく舞台を横切ったのですが、オチの伏線だったんですねー。
この役次第で、最後のオチの印象が変わりそうだなあ。
出ずっぱりの阿部さんとは逆の意味で、大変な役だと思います。


うわー・・・ほんとに長くなっちゃいました。
これでもまだ書いてないことあるんですが(え)。
纏まりのある文章が書けるようになりたいなあ。
ま、ミーハー編だからいっか(開き直り?/汗)。

そういえばこの舞台、役者さんは鬘でしたが、
裏方のスタッフさんはみなさんリアル坊主でした!
・・・これも演出?
その中で、「エレンディラ」で翼のある男を演じた明石伸一さんを発見!
ピンポンシーンで青年道元と如浄が打ち合う、棒の先に付いたピンポン玉を動かしてました。
もしやこの試合、明石さんの胸先三寸?!(笑)
そんなところもスリリングでしたv

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