瓔珞の音

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zoom RSS 今年の運は使い果たしたか・・・

<<   作成日時 : 2008/12/27 20:05   >>

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先程某所から「ムサシ」のプレオーダーの結果が届きました。

・・・当たっちゃったよ!!

ここのプレオーダーは、他の舞台でも当たったことが殆どなかったし、
この演目は非常にチケットが取りにくそうだったので、
絶対無理だと思い込んでいたんですよねー。
ので、すごいびっくりしてしまった(笑)。
とりあえず、これで今年の運は使い切ったに違いありません。
他にもプレオーダー申し込んでるのあるけど、たぶん・・・
でも、来年の分の前借になってないといいなあ(え)。

それにしても、今年も幸せなことに沢山の素敵な舞台と出会えました。
舞台を観る時、私はもちろん観客の一人で、
だからある意味常に傍観者なのだけれど、
傍観者を傍観者にしておかない人間関係のエネルギーが、
限られた時間の中の、限られたあの空間の上に確かにある。
脚本家が、演出家が、役者が、照明が、衣装が、大道具が、小道具が、音楽が・・・
沢山の沢山の人の体温と、呼吸と、想いが創り出す、虚構の夢。
けれど、その夢の中から浮かび上がる真実は、
観る人毎にたぶん違っていて、
観るたび毎に新しい発見があって。
自分が観たいと望む以上の何かを得ることもできる場所。
だから、きっと舞台に通うことをやめることはできない。
・・・上手くいえないけど、この舞台を観てそんなふうなことを思いました。


「舞台は夢 イリュージョン・コミック」

2008.12.23 千秋楽 新国立劇場 中劇場 19列10番台

出演:段田安則、金内喜久夫、磯部勉、堤真一、坂田聡、秋山菜津子、高田聖子、真中幸子、田島玲子、
    松角洋平、川辺邦弘、窪田壮史、三原秀俊


春以来、久々の新国立劇場。
光に溢れるホワイエから一歩客席に入ると、
そこは暗く底の見えない洞窟の中でした。
中央の大きな円形の舞台と、左右のセット(?)の上には深い青の布が掛けられ、
奥には天上まで届くような黒い輪。
そして、その奥に特設客席の白い椅子。
ゆっくりと滴り落ちる雫のような、洞窟を通り抜ける風のような微かな音。
客席に座る人たちのざわめきすら、洞窟の中に反響する自然の音のように感じられる不思議な空間。
その奥に内包しているものが何も分からないような闇の中で、物語は始まりました。


舞台はたぶん17世紀のフランス。
自分と衝突し、家を出たまま行方の知れない息子の手がかりを求めて、
プリダマン(金内喜久夫)は友人ドラント(磯部勉)に導かれ、
当代一の魔術師と名高いアルカンドル(段田安則)の住む洞窟へとやってきます。
小さなカンテラの灯りのみに照らされた闇の中で、
彼らの求めに応じて現れたアルカンドルは、
プリダマンにだけ、亡霊の技で息子のこれまでを見せてくれます。

目の前でまさに生きているかのような息子が辿る、彼の人生。
恋、野望、策略、逃亡、栄誉、そして非業の死。
すぐそこで繰り広げられているのに、
息子に対し何もすることのできない自分に絶望したプリダマンは、
自分の命すら絶とうとします。
けれど、そこで現れるアルカンドルの最後の魔法―――

どこまでが現実で、どこからが夢なのか。
どこまでが真実で、どこからが虚構なのか。
どこまでを信じて、どこからを否定すればいいのか。

からくりが分かってしまえば、な〜んだ、と思ってしまうような落ちなのだけど、
一方で、唯一の正しい『答え』など結局はどこにもない・・・そんな舞台でした。

私自身は、開演前にプログラムを熟読して物語の着地点を知ってしまっていたのですが、
はっきりいって、知らなければもっと楽しめたのだろうな、と思います。
だって、その時点で私はイリュージョンの裏側を知ってしまっていたのですから。
だから、最初の方で魔術師が見せる様々な衣装の意味も分かってしまったし、
最後のどんでん返しにも驚かなかったし・・・う〜ん、残念!
でも、円形の回り舞台やそこにあけられた穴、客席上部の空間や通路をたくみに使った演出は、
まさに洞窟の中で夢を見せられるプリダマンと同じ感覚を私たちに味合わせてくれたように思います。

でもって、この舞台の上で演じられた人間関係・・・
どこまでが実際にあったことで、どこまでが脚色なのかなあ。
リーズの本当の思惑とか、凄くきになりました。
・・・って、私もしっかりアルカンドルの術中にはまってるじゃん!(笑)


段田安則さん。
この舞台の一番のお目当てでしたv
希代の魔術師も、誇大妄想ぎみなマタモールも、
本当に楽しそうに演じられていました。
魔術師の怪しさは、まさに私のツボでしたし、
マタモールの壮大なほらの後ろに透けて見える”本当のマタモール”のコンプレックスや、
悲哀や、鬱屈や、恐れや・・・いろんなものが見えた気がします。
眼光鋭い役柄も素敵ですが、こういう飄々とした、でも黒幕!(笑)な役柄もいいですね。
やっぱり「夜の来訪者」も観にいきたいなあ・・・

堤真一さん。
プリダマンの息子クランドールを二重の意味で演じてらっしゃいました。
この方も本当に楽しそうでした!
そもそも、クランドルとマタモールのやりとりをはじめ、
彼の人生を描くシーンでの台詞回しとか、すっごく芝居がかってるんですよね(いや、芝居なんですが)。
リアリティーよりも誇張をとった、というか。
このお芝居のからくりは、本当に根っこの部分からできていたのだなあ、と思います。
個人的には、出世した後のなさけな〜い優男な部分が好きでした(笑)。

秋山菜津子さん。
クランドールの恋人、イザベル役。
数多の男性に求婚されながらも、クランドールを選び、
最後には駆け落ちまでしてしまう思い切ったお嬢様。
いやー、出てきた瞬間、まさにうら若いお嬢様でした!
声も動きもとっても若々しいの。
で、駆け落ち後の時には、年を重ねた落ち着いた奥様な感じで・・・
うーん、まさに役者!ですね。

高田聖子さん。
イザベルの侍女で、クランドールに思いを寄せるリーザ役。
クランドールに妻じゃなく愛人に、と口説かれ、
その怒りのためにクランドールを陥れるけれど、
結局は彼とお嬢様の駆け落ちを手伝ってしまう、という切ない役柄。
リーズ視点から見ると、クランドールってほんととんでもない男ですよね!(笑)。
リーズの怒りも良くわかります。
割と淡々と進む舞台の中で、まさに極彩色な動きをされていました。
全てが分かった後、プリダマンが「君に一番ドキドキした」(というようなこと)と言うのですが、
ええ、まさにあの嫉妬と怒りは夢物語の中のスパイス的な現実だったと思います。
動きや雰囲気がシキブな印象でしたが、ちょっと役柄的にも似ていたかな?


他の役者さんのことも書きたかったのですが、タイムリミット!
きちんとしたフランス劇は初めてだったのですが、
とても面白く見せていただきましたv
それにしても新国立劇場・・・いつかバレエやオペラも観にいきたいです!

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