瓔珞の音

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zoom RSS 暑中お見舞い申し上げます

<<   作成日時 : 2010/07/28 21:30   >>

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夏ばて一直線な猛暑と、連日の雷に負けて、すっかりPCから遠のいていた恭穂です。
みなさん、お元気でしょうか?

先週末、炎天下の中無事に祖父の四十九日と納骨を済ませたのですが、
当日のばたばたと、その前後のばたばたに心身ともにすっかり消耗・・・
今週前半はなにもする気が起きませんでした。
きっと祖父は私たちのばたばたを、苦笑いしながら見ていてくれたに違いありません(え)。
というか、笑って流して欲しい・・・!(切実)

田舎なので、こういう法要でもほんとにいろいろありまして。
一番動けるのが私なので、ひたすら足になってあちこちに行っていました。
お坊さんもお寺までお送りしたり・・・ちょっと会話に困りました(笑)。
曹洞宗で、私と同い年ぐらいの住職だったので、
去年の映画の「禅」の話をふってみたのですが、全然反応無しでした(涙)。
いやまあ法要の説法がサッカーの話でしたからねー。
あ、いいお話でしたよ(お年寄り方はちょっと呆然としてましたが)。
きっとお坊さんにとってのあの映画は、
私にとっての医療ドラマみたいなものなのかもしれませんね。
・・・「道元の冒険」の話をふらなくて良かったと、心底思ってしまいましたよ(笑)。
とりあえず、般若心経はもう一度覚えなおしたいな、と思いました。


で、無理やりですが(笑)、中村勘太郎さん繋がりということで、遅れ気味な観劇記録を!



「赤坂大歌舞伎」

2010.7.19 昼の部  赤坂ACTシアター 1階F列一桁台



「人情噺文七元結」
出演:中村勘三郎、中村扇雀、中村勘太郎、片岡亀蔵、坂東彌十郎、中村芝のぶ、中村鶴松、
    片岡秀太郎、井上隆志 ほか


「人情噺文七元結」という物語を始めて知ったのは、
新市村座での、市村さんの一人芝居だったと思います。
市村さんの多彩な演技が紡ぎだす気持ちが優しくなるような物語という記憶。
そのイメージがあったので、今回、これは見逃せない!!と思ってチケットをとりました。

博打で身を持ち崩した左官の長兵衛を中心に巻き起こる騒動。
それは、くすりと笑うその瞬間に、しんみりと心に沁みてくるような、
なんとも楽しく優しいお伽話でした。
そのイメージは、勘三郎さん演じる長兵衛のイメージそのまま!
見栄っ張りだけど情に厚い長兵衛。
その生き生きとした様子に、とても魅了されました。
妻のお兼との遠慮のないぽんぽんしたやり取りの軽快さ、
娘のお久の涙ながらの懇願に、やっぱり涙涙で応じる時の優しい声音、
自殺未遂の青年を前にしたときの、あちこちに引っ張られる気持ちが真っ直ぐに伝わる表情、
そして、示される情の厚さと見栄っ張りさ(笑)。
多分にデフォルトされてはいるけれど、きっとこういう人、実際にいたんだろうなあ、と思ってしまいました。

物語自体は、つっこみどころ満載な感じの大団円なのですが、
勘三郎さんはじめ、みなさんの細かいお芝居が、不思議なリアルさを見せてくれたように思います。

扇雀さんのお兼は、この前見た「佐倉義民傳」のおさんとは正反対な、
とーっても押しの強い、でも心優しいおかみさん、という感じ。
長兵衛とのやり取りも体当たりな感じ?(笑)
終盤のけんかのシーンや屏風の陰から顔だけ出すシーンでは、かなり大笑いしちゃいましたv

同じく「佐倉義民傳」に出演されていた坂東彌十郎さんは、今度は大店の旦那さま。
長兵衛夫婦のやり取りに唖然としたり、いらいらしたり、割って入ろうとして敗北したり・・・(笑)
あのシーンを、更に面白くされていました。

で、その大店の手代の文七は勘太郎さん。
どこかちょっと抜けてるいい男で、なんとも憎めない雰囲気v
第三場での、浮き沈みの激しい不安定な様子がすてきでした(おい)。
長兵衛に投げられた汚い手ぬぐい(笑)を投げ捨てようとして、
その中身が五十両であることに気づいた瞬間の表情の変化が素晴らしかったです。
この表情を真正面から見れたのがほんとに嬉しかったです。
そういえば、「平成中村座」の「仮名手本忠臣蔵」を見たときも、
刃傷の場での勘太郎さんの塩治判官の表情の鮮やかさが印象的だったなあ。
これはやっぱり「禅」を見ないとかしら・・・?(実は見てないんです/汗)

そして、もう一人とても印象的だったのが、お久役の中村芝のぶさん。
以前にちょっとTVで見たことがあって、
そのときに、松井今朝子さんの描かれる江戸時代の女形のイメージだなあ、と思ったのですが、
今回角海老で俯いたお久の、ほんとに純朴な少女にしか見えない姿とその声音に、びっくり!
いや、知らずに見たら絶対女の子だと思うよ・・・!
この子に涙ながらに諭されたら、お父さんとしては心を入れ替えないわけにはいきません。
そう素直に思えるくらい、素で可愛いと思えるお久でした(笑)。
で、最後に綺麗な着物で、綺麗にお化粧して出てきたときの美しさにもうっとりv
そういえば、角海老のシーンで、ずっとお駒の隣にいたお光もめちゃくちゃ可愛かったです!

その角海老女房のお駒を演じてらしたのが、片岡秀太郎さん。
実は、市村さんの舞台で一番印象に残っていたのがこの役柄だったのですが、
市村さんのお駒とはまた違った情とクールさを併せ持った感じのかっこいいお駒でした。
いや、この人、長兵衛が期限を守らなかったら、間髪おかずにお久を店に出すよね、と思っちゃった(笑)。
でも、それはやっぱり因果応報だし、
そういうシビアな世界で生きている生々しさが、上品に厭味なく伝わってきた感じです。

長兵衛一家が住む長屋の家主の甚八は井上隆志さん。
宮部みゆきさんの時代物に出てくる長屋の家主さんって、きっとこんな感じ!と思って、
ちょっと嬉しくなってしまいましたv
でも、長兵衛夫婦のような店子さんばっかりだったら、きっと気苦労が絶えないんでしょうねー(え)。


役者さんごとの感想になってしまいましたが、
全体を通してとても見やすく楽しい演目でした。
そういえば、ニュースで赤坂の中学生が観劇した、というのを読みましたが、
こんな風に歌舞伎の入り口に立たせてもらうのって、凄く幸せなんじゃないかな。
私自身は、ちょっと寄席に行ってみたくなりました。
いえ、実は落語って、大学の落研のしか見たことがないんですよ(笑)。


「鷺娘」

出演:中村七之助

これも、いつか一度は観てみたかった舞踊でした。
が、この演目に関しては、もっと後ろの席で見ればよかったかなあ、と。
衣裳が変わるときに後見の人や七之助さんがごそごそやっているのとか、
雪を降らせる装置が舞台の上方で翻っているのとかが全部見えちゃって、
踊りを堪能するというよりも、そういう方に目が行っちゃったんですね。
あ、ああいう風に糸を抜くからああいう風に脱げるんだ、とか(笑)。
もちろん七之助さんは相変わらずお綺麗で、
このときはイヤホンガイドも使ったので、見所や踊りの流れもしっかりわかりました。
衣裳の意味合いとか、踊りの意味とか、なるほどなあ、という感じ。
最後、これでもか!と降りしきる雪の中で、
表情一つ変えずに踊る七之助さんは凄いなあ、と思いました。
あ、そういえば、山田南平さんの「オレンジ チョコレート」という漫画がありまして、
主人公の一人が日舞の家元の息子で16歳にして超人気女形、という、誰かを髣髴とさせる設定なのですが(笑)、
その彼(+α/笑)が「鷺娘」を踊るシーンがあるのです。
それから受け取ったイメージと、七之助さんの鷺娘のイメージは、
当然ながら全然違っていて、でもどちらもいいなあ、と思いました。
踊りは全然門外漢だけど、他の方たちが踊る鷺娘も見てみたくなりました。

ちなみに山田さんは歌舞伎もお好きなようで、「まなびや三人吉三」という漫画も描かれています。
えええ?!という少女マンガ設定ですが、個人的にはかなり好きだったりしますv

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