瓔珞の音

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zoom RSS 猫派の好み

<<   作成日時 : 2010/12/29 22:19   >>

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無事に今年の仕事を終え、ただいま実家に帰ってきております。
実家の猫と久々に戯れ、ちょっと癒されましたv

突然ですが、私は猫派です。(いまさら?/笑)
舞台やTVを観ていても、綺麗だなあ〜、と思うのは、大抵猫っぽい顔をした人だったりします。
たぶん、すっとした切れ長の目が好みなんだと思う。
最近の若手だと、実は堀北真希ちゃんが結構好きだったんですね。
「篤姫」の皇女和宮が、回を追うごとにどんどんよくなっていったのも印象的だったし。

そんな彼女の初舞台。
しかも、脚本が中島かずきさんで、演じるのがオルレアンの聖女と来た日には、
それは観にいかないわけにはいきません!
・・・すみません、基本ミーハーなものですから(笑)。


「ジャンヌ・ダルク」

2010.12.18 マチネ 赤坂ACTシアター 1階U列20番台

演出:白井晃
脚本:中島かずき
音楽:三宅純
原案・監修:佐藤賢一
出演:堀北真希、石黒英雄、山口馬木也、柴本幸、塩谷瞬、高杉真宙、青木健、上杉祥三、春海四方、
    田山涼成、六平直政、浅野温子、西岡徳馬、伊藤英明 他


タイトルの通り、ジャンヌダルクの半生を描いたこの作品。
ジャンヌ・ダルクというと、どうしても思い浮かんでしまうのが、
松たか子さんが演じた「ひばり」
そして、大竹しのぶさんが演じた「ヘンリー六世」
前者は、ジャンヌと他者の関わりを見せることで、”ジャンヌ・ダルク”という存在を鮮やかに描き出し、
後者は、イギリスから見た”魔女”の姿を描き出した。
そして、この舞台では、ジャンヌという少女の生き方を追うことで、
彼女に関わった人々の想いを描いているように感じました。


まず圧巻だったのが、その舞台装置。
手前と奥、2枚の大きな板とそれぞれに空いた四角い穴。
それだけのシンプルなセットなのに、
この板が戦場となり、宮殿となり、大聖堂となり、奥の一枚が立てられることで殺伐とした城砦となる。
特に戦いの場では、兵士たちが、床の穴から走り出て、そしてまた走りこみ、
その動線の大きさが、そのまま戦場の迫力になっていました。
舞台の袖も、1階席の通路も全て使って、
荒い息遣いや、兵士たちの体温を直に伝えることで、
観客を戦場の異常な興奮や混乱に巻き込んでいたように思います。
少なくとも、私は思いっきり巻き込まれました。
形式としての戦争シーンではなく、実際に肉を断ち、命を奪う怖さのようなものを感じてしまい、
この舞台で唯一涙したのが、オルレアンの戦いのシーンだったりします。
なんだかね、映画の画面の中にいるような感じ?
アンサンブルの兵士たちは100人ということですが、正直それ以上の人数がいるように思いました。
白井さんの演出を見るのは初めて・・・かな?
とにかく、大きなACTシアターならではの演出だったように思います。


で、そんな大人数の中で、ひときわ目を引いたのが、タイトルロールの堀北真希ちゃん。
旗を持っているとか、照明の効果とかももちろんあるのだろうけれど、
他の兵士たちと同じ色の鎧姿なのに、あの大勢が動く舞台の上で、
あの小柄な体が決して埋もれることなく、私の目に飛び込んできました。
初舞台と言うことですが、普段とちょっと違う低目の声も良く通っていたし、
あの男性ばかりの舞台を、大きな旗をもってひたすらに駆け回り、
でも、じっくりみせるお芝居の時には、遠目でもわかる情感を見せてくれたように思います。

動の1幕に対して、静の2幕、という構成だったのですが、
2幕でコーション司教やベッドフォード公と対峙する宗教裁判のシーンも、
ジャンヌの理論と司教の理論が決して交じり合わないこと、
司教は自分の存在意義をかけてジャンヌを屈服させようとし、
ジャンヌはただ自分にも他者にも誠実であり続けようとしたこと、
そして、その彼女のあり方にベッドフォード公が魅せられた―――そんな風に感じました。


そのコーションを演じた六平さんとベッドフォード公を演じた山口さん。
いやー、お二人が出てきたら、舞台が一気に重厚になった感じでした(笑)。
六平さん、うさんくさい宗教家が続きますねー(おい)。
山口さんは、もしかしたら「オセロー」以来かなあ。
なんだかめちゃくちゃかっこよくって、ちょっとびっくりしました。
ベッドフォード公って、「ひばり」で橋本さんが演じていたウォーリック伯爵と同一人物かしら?
敵ではあったけれど、ジャンヌの理解者であったように思います。


ジャンヌの理解者、というとやはり傭兵レイモンでしょうか。
ある意味、”ジャンヌ・ダルク”という偶像を作り上げた一人なのかも。
そして、ジャンヌがジャンヌで在り続けることを彼女に課したのもこの人なのかな。
朴訥とした優しさと厳しさを併せ持ったたたずまいが印象的ででした。

もう一人傭兵ケヴィンは石黒さん。
・・・このお芝居で、一番辛くて可愛そうな役割を担っていたように思います。
レイモンと一緒に、”ジャンヌ・ダルク”が生まれる瞬間に立会い、
彼女を”オルレアンの聖女”として敬愛する以上に、
一人の少女として見つめ、かばい、救おうとしているのがとても良くわかりました。
彼の腕を振りほどいて、ジャンヌは”ジャンヌ・ダルク”として生き、死んでいくことを選び、
それこそが彼女の幸福であることは明らかなのですが、
でも、彼の手をとっていたら、きっとまた別の幸せがあったんだろうなあ、と思います。

”ジャンヌ・ダルク”を作り上げた、影の功労者(?)が、浅野温子さん演じるヨランド・ダラゴン。
ジャンヌの出生の秘密を知り、その秘密を抱え続けていたヨランド。
舞台で拝見するのは初めてですが、すごくかっこよかったです!
母や女である以前に、為政者であるというか・・・そういう厳しさと、表に出せない優しさが切なかったです。

ヨランドと敵対するのが、シャルルの侍従頭であるラ・トレムイユ卿の西岡さん。
いやー、相変わらず濃かったです!(笑)
シャルルをいいように操って甘い蜜を吸っているわけですが、そのうさんくささが素晴らしい・・・
ヨランドとのやり取りの丁々発止具合は、かなり楽しませていただきました。


で、シャルル役は伊藤さん。
めちゃくちゃへたれなシャルル7世。
でも、あの生い立ちでは仕方ないのかなあ、と思ってしまいました。
台詞がちょっと聞き取りにくかったのが残念ですが、
ジャンヌに出会い、彼女の死を受け入れるまでのシャルルの繊細な変化を見せてくれたように思います。
戴冠式の前の、ドレスにこだわるエピソードのいきなりのきれっぷりも、
あの時点で彼女を妹と知っていたのであれば、納得できますしね。

ただ、高杉くんが演じた幻の少年とシャルルとジャンヌの関係性がきちんと理解できなかったのが残念。
私の理解力が悪いんだろうなあ・・・
でもって、幻の少年がどうしても「SPEC」のニノマエに見えてしまったのでした(笑)。


そんな感じで、大劇場ならではの舞台だったと思います。
音楽も、宗教曲みたいで凄く綺麗でした。
ただ、音が大きすぎて、ちょっと興ざめしてしまった部分もあったり。
じっくり聴いてみたかったので、CD買ってくれば良かったかなあ・・・
とりあえず、舞台役者としての堀北真希ちゃんも、とても私好みでしたv
いつか、今度はもっと小さな劇場で、少人数での芝居もじっくり見せていただきたいですv

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