瓔珞の音

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zoom RSS 命の代価

<<   作成日時 : 2011/04/12 22:36   >>

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昨日から続く余震。
みなさん、ご無事でしょうか?
私は・・・どうなんだろう。
凄く開き直っている自分と、凄く怖がっている自分が混在している感じ。
私の住むあたりは、いっても震度4ぐらいだし、停電などの影響もないのですから、
なんだか怖いなんていうのも申し訳ない感じですが・・・
ただ、自分ではどうにもならないものに対する怖さは、もう本能的なものだからしょうがないのかなあ、と思っています。
いつ強い揺れが来るか、と思っていると、なんだか何もする気が起きなくなっちゃいますね。
でも、そんなこと言ってられない!
ので、テンション上げて、観劇記録行ってみます!(笑)


「陰陽師 〜Light and Shadow〜」

2011.4.9 ソワレ 新国立劇場中劇場 15列20番台

出演:泉見洋平、加藤和樹、良知真次、菊地美香、東山光明、細貝圭、新納敏正、植木豪、土屋裕一、
    IZAM、紫吹淳 他


物語の舞台は、平安末期の京の都。
時の権力者である平家へ戦いを挑む源義経を縦糸に、
平家との戦いの中で、時を読み、禁忌を犯しても大切なものを守ろうとする陰陽師の兄弟を横糸とした、
史実とフィクションが入り混じった物語でした。

うーん・・・
正直なことを言ってしまうと、物語にはもう一ひねり、そしてあと3段階ぐらいの深みが欲しかったかなあ。
禁忌を犯してまで殺された弟を甦らせようとする長男・水無月(泉見洋平)と、
ダークサイドに身を沈めつつも真っ直ぐに兄を諌めようとする次男・如月(加藤和樹)、
そして、孤独と、殺された恐怖と憎しみのために悪霊となってしまう末っ子・皐月(良知真次)、
というシチュエーションとか、
彼らを観察する両性具有の神のような存在・シヴァ(紫吹淳)とか、
父・清盛の施政に反発しながらも、平家のために戦い続ける息子・知盛(IZAM)とか、
マスコット的な化け猫(東山光明)と化け烏(細貝圭)とか、
キャラクター的にも結構美味しいものが多かったのですが、
なんだかそれを十分に生かしきれていない感じがしてしまいました。
というか、たぶん、陰陽師兄弟が最後に選んだ答えが、私にはどうにも受け入れられなかったんだと思います。

瀕死の相手とはいえ、人の命を奪い、そして最後に自分の命を加えて弟を甦らせた水無月。
兄が死んでいては生き返っても意味はないと嘆く皐月。
その皐月の懇願に負けて皐月の命を水無月に分け与える術を使う如月・・・

兄弟の深い愛情、というふうに捉えることもできるし、
喪ってしまった愛する誰かを取り戻せる手段があるなら、という想いもわかる。
でも、最後の皐月と如月の選択が、なんとも安易で身勝手なもののように私には見えてしまいました。

それはもしかしたら、「鋼の錬金術師」を読んでいたからかもしれません。
エドとアルの、そして彼らを取り囲む人たちの、命に対する敬虔な姿勢、
そして、全てを自分で背負うだけの覚悟―――それに匹敵するものを、この最後物語の最後、私は感じられなかった。

もちろん、物語としては全然別物だし、比較する方がおかしいのでしょう。
それに、こういう"命"に対する考え方って、その人が生きてきた時間や経験で大きく違うと思う。
だから、これは本当に私の個人的な感覚なのだと思います。

初日からまだ日が浅いですし、たぶんまだ舞台そのものの力がまとまりきっていないというのもあったかも。
とにかく、キャラクターとかシチュエーションはとても個性的で、且つ美味しいので(しつこいです/笑)、
これから公演を重ねるに連れて、きっとどんどんしっくりしてくるんじゃないかな。


あれ?
テンション上げるはずが下がっちゃったかしら(汗)。

気を取り直して役者さんの感想へ!

この舞台の一番の目的だった水無月役、泉見洋平さん。
彼のマリウスが、私的にとってもベストマリウスでして。
なので、もう彼のマリウスが観れない、というのが本当に哀しかったんですね。
そんな時にこの舞台の情報を得まして・・・これはもう行くしかない!と(笑)。
で、私の大好きな感情迸り系の泉見さんの歌声を、たっぷり堪能してきましたv

それが禁忌であり、罪であると知りながら、大切な弟を取り戻すために人の命数を奪う水無月。
命を奪う瞬間の無表情と、そしてその亡骸を見つめる悲嘆の表情に、
全ての罪を背負おうとする水無月の覚悟が見えた気がしました。
あの表情と、そして歌い上げられる弟への想い―――あの熱さは、泉見さんならではだと思います!
そんな水無月の覚悟を見てしまったから、
安易に彼が生き返ってしまったのが、なんだかちょっと納得がいかなかったのかも。
この辺は書き出すときりがないので強制終了!
とりあえず、白い衣裳がとてもお似合いだったし、
三兄弟のなかで一番小柄なとことか、シヴァに翻弄されるところとかも個人的にツボでしたv(笑)

次男・如月役、加藤和樹さん。
初見・・・かな?
ちょっとアウトロー的でかなり冷めて見えるのに、実は一番真っ直ぐで情に脆い次男坊、という感じかな。
黒い衣裳が、なんだかヒーローものっぽいのですが、それが似合うところが凄い!
泉見さんとの歌声の相性がいいのか、二人の歌はかなり聴き応えがありました。
しっかり者なくせに思いつめると突っ走る兄と、末っ子気質ばりばりの弟に挟まれて、
きっと苦労が多いんだろうなあ、とか思っちゃった(笑)。

末っ子・皐月役、良知真次。
すっごいいい声してました!!
冒頭の生きてるときの歌声は、ちょっと15歳には無理があるかも・・・と思ったのですが(失礼)、
兄に魂を呼び戻されてから、孤独と恐怖に苛まれて悪霊になっていく過程での歌声がとにかく素晴らしい!
鹿賀さんのジキルとハイドばりに、髪の毛をばさっとすることで本来の皐月と悪霊の皐月を演じ分けるのですが、
もの凄く迫力のある、且つ響きのいい歌声で、思いっきり注目しちゃいました。
で、プログラムの写真を見た時から、何かの舞台で観たはず・・・とずーっと思っていたのですが、
帰宅してから、気づきました!
「屋根の上のヴァイオリン弾き」でパーチックをやってた方ですね!
そのときの観劇記録でも、いい声!って叫んでました(笑)。
個人的に今後の注目株かもですv

静(後の静御前)役は、菊地美香ちゃん。
この子のコゼットとっても好きだったのですが、静もかなり良かったですv
歌い方とかはコゼットと全然違っていてちょっとびっくりしたのですが、やっぱり綺麗な声だったし、
とても芯の強い女の子、という感じで、これなら義経を支えていけるし、
彼と引き離された後も、頼朝の前で毅然と舞を舞えるだろう、と思わせるものがありました。
終盤、弁慶が義経に命を分け与えるとき、
「この術を使うと二人は命運を分かち合い、同じとき同じ場所で死ぬ」という水無月(だったかな?)の言葉を聞いて、
私も分け与えたい!と思っている表情に見えたのは私だけかなあ・・・?
そして、プログラムの対談で、やっぱりお人形さんって言われてましたv

そんな静に鼓舞される義経役は植木豪くん。
登場シーン、凄かった・・・!
一人で剣の稽古をしているんですが、剣というよりむしろ曲芸?(え)
この牛若丸なら五条大橋の欄干も飛び移るだろう・・・と思っちゃった。
さすがにセットの欄干には飛び乗らなかったですけどねー。残念!
前に別の舞台で観たときよりもぐっと幼い印象の役作りで、
個人的に牛若丸のイメージと重なったのが嬉しかったですv

重い物語の中で、ちょっと癒しな感じの化け猫の猫丸と化け烏の鳥尾のコンビは東山光明くんと細貝圭くん。
いやー、可愛かった!
二人のじゃれあい、かーなーりぬるくはあったんですが、なんだか微笑ましかったですv
特に猫丸!
猫耳と猫尻尾と猫語(な行がにゃににゅにぇにょになるやつね)が、違和感無いとこが凄い・・・!
でもって、歌も良かったです。
高音がもうちょっと厚くなるとなおよし!
また別の舞台で見たいなあ、と思いました。

シヴァ役は、紫吹淳さん。
とっても麗しくて、且つ妖しい雰囲気満載でしたv
変幻自在な声とか、低音の響く歌声とかさすがだなあ、と。
ただ、シヴァという役そのものが、いまいち理解しがたかったのが残念。
結局シヴァは何をしたかったのかなあ・・・?
あるいは、見つめることと口を挟むことしかできない存在なのかも。

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