瓔珞の音

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<<   作成日時 : 2013/07/21 12:32   >>

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舞台でも音楽でも、あまりジャンルにはこだわらずにいよう、と常々思っておりますが、
人との関係と一緒で、どうやっても合わないものってありますよね?
そんな当たり前のことを、改めて実感した舞台でした。


「盲導犬」 ―澁澤龍彦「犬狼都市」より―

2013.7.14 マチネ 1階M列10番台

作:唐十郎
演出:蜷川幸雄
出演:古田新太、宮沢りえ、小出恵介、小久保寿人、大林素子、大鶴佐助、松田慎也、掘源起、羽子田洋子、
    佐野あい、青戸則幸、澤魁士、五味良介、手打隆盛、続木淳平、妹尾正文、金守珍、木場勝己


大学生のころ、一時期澁澤龍彦に嵌っていたことがあります。
多分全然理解できていなかったと思うのですが、あのころの私には、あの世界がとても魅力的で。
今は、「高丘親王航海記」しか手元にありませんが、そのうちまた読み返してみたい方の一人です。

で、この舞台。
澁澤龍彦、蜷川幸雄、唐十郎、古田新太、宮沢りえ、木場勝己、という名前の並びに心惹かれて、
何にも考えずにチケットをとり、何にも予習をせずに劇場に向かったわけですが・・・

いやー、もう申し訳なくなるくらい全然理解できませんでした(笑)。
あまりのわからなさに、これはもう笑うしかないよねー、という感じ?(え)
そういえば、「下谷万年町物語」もわけがわからないままひたすら感覚だけで追ってたし、
「血の婚礼」も完敗だったし・・・
時代背景をきちんと理解していない、ということ以上に、
蜷川さんのこの手のお芝居は、私にはちょっと無理なのかもなあ、と思いました。
それでも、「下谷万年町物語」は、理解を超えた感覚的な部分で受け取ったものがあったのですが、
今回は、生理的な嫌悪感を越えるものを見出すことができませんでした。
まあ、これはもう相性の問題だから仕方ないですねー。

それでも、冒頭、古田さん演じる破里夫が「ファキィル!」と長く尾を引く声で呼び、
その瞬間、舞台上のコインロッカーの後ろが真っ赤に染まったのをみたときは、
その前に経つ木場さんの先生の表情と相まって、
一気に別世界に連れて行かれたような気持ちになりました。
で、結局は迷子になっちゃったわけですが(笑)。
でも、コインロッカーに海の映像が映されたり、
最後に中央からコインロッカーが割れて、
その奥の暗闇にりえちゃん演じる銀杏が吸い込まれるように走っていく絵は綺麗で無残で印象的でした。

冒頭にシェパードが出てきたのは、私的にはなんとも・・・
なんというか、犬に目が行っちゃって、台詞が耳を素通りしました(笑)。
でも、後方席から見てあの大きさの犬たちだから、
最前列の人は結構怖かったんじゃないかなあ・・・あ、犬の好きな人なら大丈夫か!

というわけで、物語についてはなんとも言及のしようがないので、
役者さんについてちょこっとだけ。

まず、一番心惹かれたのが、木場勝己さん。
飄々とした語り口から、周囲の温度が下がって感じるような鋭さに一気に変わっていく様に目を奪われました。
同じ衣裳なのに、先生の時と銀杏の夫の時とでは、全然雰囲気が違っていて、
でも、もちろん同じ感覚のところもあって、あの二人のシーンは、なんだかとても不思議な感覚になりました。
なんとなーく、先生から怯えのようなものを感じたのは、錯覚かな?

宮沢りえちゃんは、相変わらずのお美しさv
あの赤が似合うって凄いなあ、って思います。
めちゃくちゃ不安定でふり幅が大きくて、とらえどころがなくて・・・
唯一の女性のメインな役柄なのに、全然共感とかは出来なかったのですが、
なんというか、彼女が捕らえられている檻は、彼女自身が作っているんじゃないかなあ、と思いました。

銀杏の初恋の相手で、盲導犬の研修生であるタダハルは小久保くん。
さいたまネクスト・シアターでご活躍とのことですが、ネクスト・シアターは未見なので、
たぶん名前を意識して観るのは初めて、かな。
ちょっと耳障りの悪い声だなあ、と最初思ったのですが、
聴いているうちに、そのざらざら感がものすごく魅力的に聞こえてきて、ちょっとびっくりしてみたり。
銀杏とのシーンでは、その戸惑いを払拭しきれない一生懸命さが、
タダハルという役に凄く似合っているのかなあ、と思いました。

古田さんの破里夫は、わからない人の筆頭!(笑)
その朗々とした声にはちょっと聞き惚れてしまいましたが、
コインロッカーの前、という限定された空間の中にあってさえ、
どこかするりとすり抜けていくような現実感のなさと、
下世話な部分を一身に引き受けているような感じのギャップに翻弄されました・・・
また、小出くんの(全然少年に見えない)フーテン少年との、
かみ合ってるのかかみ合ってないのか良くわからない会話がねー(笑)。
少年は、純真さの名残のようなものを感じましたが、
でも、この物語の中では誰よりも現実的だったのかも?


うーん、書いててほんとにどうにもならないくらい理解できてないなあ、とまたまた実感・・・
わからないものをわかろうと努力することは大事だし、
わからないなりにきっと学べたり一歩進める部分もあるのだとは思います。
でも、立ち見がずらっと並んでいるようなこのお芝居、
わからない私が観るよりも、わかることのできる人が観た方が良かったんじゃないかなあ、と、
なんとなく申し訳ない気分になってしまったのも確かで。
とりあえず、今後、蜷川+唐の舞台に関しては、ちょっと止まって考えてからチケットをとることにしようと思います。

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