瓔珞の音

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zoom RSS 闇の眷属

<<   作成日時 : 2015/08/23 19:20   >>

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私にしては非常に珍しく、1ヶ月近く観劇間隔が空きました。
結果、ブログも放置・・・(^^;)
その間、某ゲームに嵌ったり(初めて!)、お友達とお出掛けしたり、熱出して寝込んだり、
仕事関係の会議で切れそうになったり、チケット関連で一喜一憂したりといろいろありましたが、
なんとか元気に生きております(笑)。
で昨日久々の観劇をしてきたわけですが・・・いやー、やっぱり観劇はいいですね!
というか、ミュージカル楽しい!
あの、繊細に巧妙に作りこまれた世界の力技に、
時間も気持ちも全部一気に連れて行かれた感じはミュージカルならではですよねー。
まあ、作品にもよるかもしれませんけど。
とりあえず、まだまだ苦手意識のある演目ではありますが、
次の上演の時にはもっと気合入れてチケット取ろうと思いました。



「エリザベート」

2015.8.22 ソワレ 帝国劇場 2階F列20番台

出演:蘭乃はな、城田優、田代万里生、古川雄大、未来優希、香寿たつき、山崎育三郎、
   大谷美智浩、角田裕明、広瀬友祐、安倍康律、秋園美緒、松井月杜 他


というわけで、今期の公演の最後にして、唯一の城田トートを観てまいりました。
いろんなところからその評判の良さが漏れ聞こえていて、
でも敢えてなるべくそういう情報は仕入れずに、先入観なしでの観劇を心がけてみたわけですが・・・

いやー、ほんとに素晴らしいトートでした!!

井上トートとはもちろんのことながら全然アプローチの仕方が違ってて、
どちらもそれぞれに説得力のあるトートなわけですが、
個人的には“トートとしての在り方”は城田くんの方が好みかなー、と思いました。
前回出演された時を観ているはずなのだけど、
何となく残っている記憶とは全然印象が違っていて、心情的には初めて観る感じ。
(その時の記録を確認したら、「素直なトート」って書いてあった(^^;))
歌声も、これがお友達が虜になった低音か!!と、最初の歌声で私もよろめきました(笑)。
なんというか、本当に闇から生まれた存在、という感じなのね。
闇の中からふっと現れてる。
姿が見えなくても、闇の中に気配を感じる。
そういう“人ではない何か”の気配が凄く濃厚。
だって、あの諸々の登場の仕方の全然違和感がないところがそもそも凄いよね?!(真顔)
♪愛と死のロンド の後、去っていくトートをシシィが呼び止めるときの、
あの半身が闇に沈んだ状態の静かなたたずまいが、はっとするほど美しくて、
ちょっとびっくりしてしまいました。
あのスタイルの良さと彫りの深さならではですよねー。
でもって、二階席からで全体が見えた、というのもあるのかもしれないけれど、
動き自体はそれほど大きくなく、むしろ小さいくらいなのに、他者を操っている感が半端なかったです。
トートダンサーが、まさに彼の眷属というか、彼の闇の一部、のような一体感があった。
―――それにしても、トートダンサー、働き者だなー、と改めて思いました(笑)。
実際、彼らがいなかったら、この舞台回っていかないよね?

もう一つ、城田トートで印象的だったのが、相手との距離感。
物理的にも心理的にも、相手への切り込み方が容赦ない。
佇まいとしてはむしろ気怠さを感じさせるのに、
相手がふっと油断した瞬間に、逃げられない距離感まで踏み込んできている感じ。
♪最後のダンス のラストも、歌声のアグレッシブさはむしろ井上トートの方が強いのに、
シシィに残された彼の“痕”はむしろ深い気がして、ちょっと鳥肌が立ちました。
ルドルフに対しても、子ルドへの近づき方があざといくらいに優しくて、
でも、その一方で食べられちゃうから逃げて!と本気で子ルドに言いたくなるくらいの強さがあって・・・
古川ルドルフとの距離感もそのままな感じだったかなー。
というか、この日の古川ルドルフ、これまでとちょっと印象が違ったんですよね。
賢さや決意よりも、弱さや幼さが前面に立つ感じ。
一瞬、京本くんだっけ?!とか本気で思ってしまった(^^;)
1ヶ月の中での変化なのか、単なる私の誤解だったのか、
それとも城田トートだからだったのかはわかりませんが、
マイヤーリンクでのトートへの最後のキスが、トートの冷酷さと相まってなんだか凄く哀しかったな・・・

蘭乃シシィは、最初に観た時の印象と大きく変わらないかな。
凄く可愛くて素直な、田舎でのびのび育った少女がどんどん歪められていくような印象があって、
その変化がなんだかとても痛々しかった。
歌声の不安定さもそれを増強していたかも。
で、思ったわけですよ。
もしかしたら、トートはシシィのこの変化を予測できたからこそ、
一度は手放した彼女を強引にでも黄泉の国へ連れ去ろうとしたのかな、って。
♪私が踊るとき にトートが歌う「もうすぐ憎み出す 人生を」(だったかな)という歌詞が、
なぜかとてもクリアに響いて来て、
自分が愛した、あの輝く目をした少女がどんどん歪められていくのを阻もうと、
彼女を守ろうとしたのかな、って。
そう思ったら、最後、少女の頃の輝きを取り戻したシシィを前にした時のトートの表情も含め、
なんだかトートの在り方が初めてすっと腑に落ちた気がしました。
うーん、これ、花總エリザベート(なんだか彼女はシシィというよりエリザベートと呼びたくなる)が
相手だったらどうだったのかなー。
凄い気になる!

トートがシシィを守ろうとしたのだとすると、
田代フランツは逆にシシィに守られたかったのかな、と思ってみたり。
あ、違うな。
初めて自分が選び、手に入れたシシィが傍にいることで、
“皇帝として何かできるかもしれない”自分を常に感じ、
結果として自分自身を守ろうとした、ということなのかも。
彼女への愛は確かにあって、でもそれは、巡り巡って自分自身への愛情、ということ?
うーん、上手く言えないなー。
でも、そういう一筋縄ではいかない、どこか頑なささえある田代フランツが、
ルドルフの葬儀で彼女に拒まれた後の寄る辺ない子どものような立ち姿から、
♪夜のボート を経て♪悪夢 でのなりふり構わない様子に至る変化が、
私的にはやっぱり凄く好きだなあ、と思ってしまうのでした。

そういえば、♪夜のボート のシーン、2階席正面から見ると凄く綺麗なんですね。
奥の鏡に映された月と海、二人の後ろ姿、そして二つのスポットライトの中に落ちる影が、
本当に1枚の絵のように美しくて、
正面を向いて歌う二人ではなく、鏡の中のその情景をずっと見つめてしまいました。
あの鏡の中のスポットライトに落ちる影は、♪キッチュ のラストのルキーニでも印象的でした。
歌う彼の自身に溢れた、怒りを孕み、道化としての賢しさを演じきる姿とは裏腹に、
鏡の中の彼の後ろ姿と、そのくっきりとした影は泣きたくなるくらい孤独に見えて・・・
山崎ルキーニは、やっぱりどうやっても屈託と演じてる感が強いのだけれど、
その根底にどうしても“母親”という存在を見たくなっちゃうのは、私の思い込みなのかなー。
この物語に出てくる4人の母親、それぞれへの関わり方に意味をつけたくなっちゃう。
まあ、妄想過多なのは私の通常営業なので、それはそれでいいか。
でも、このことについて語り合える相手がいそうにないのがちょっと悲しい・・・(笑)

城田トートとルキーニの関係性は、ちょっと良くわからなかったかなー。
井上トートほど絡みがないような感じ?
そういう意味では、ほんとにトートが全ての黒幕、と考えてもいいのかもしれないな。

観終わってから、Twitterとかでこれまで読み飛ばすようにしていた城田トートの感想を、
いくつか読んでみたのだけど、
人外、という印象は私も含めみなさん共通しつつ(笑)、
想起されるイメージは結構違うんだなあ、と思ってみたり。
私の持ったイメージとしては、足の長い大きな蜘蛛でした。
静かな佇まいの中に予測できないエネルギーを溜めこんだ存在。
おぞましさと紙一重の美しさ。
恐怖と紙一重の陶酔への期待。
だからこそ、あの姿から目も心も逃れられない。
そんな存在。

うん。
ほんとに次の公演の時は頑張ってもっとチケット取ろう。
というか、次の公演もぜひ出てくださいねー!!
ほんと、切実にお願いいたします!(どこに向かって?/笑)

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
恭穂さま
自分の感想をやっと書き終えたので(笑)、恭穂さんのご感想、
初めから全部読ませていただきました。
相変わらず感性鋭くて物語の読み込み方も、それを文章に表現
するのも細やか。すばらしいです。

今回の「エリザベート」私はとても好きでした。
井上くんも城田くんのトートもすばらしかったし、
シシィは一択だから(笑)花總さんしか観ていませんが
もちろん期待以上でしたし。
ミュージカルはそんなに積極的に観る方ではない私が
ライブCD予約して来年の公演も楽しみにしているくらい。
まさに恭穂さんがおっしゃる通り、「繊細に巧妙に作り
こまれた世界の力技」ですね。

それにしても城田トートの人外のもの感、すごかったですね。
あ〜、他のキャストについても、久しぶりに恭穂さんと
語り合いたい(笑)。
スキップ
2015/08/30 20:19
スキップさん、こんばんは!
毎度のごとく思い込みの激しい記録で申し訳ありません(^^;)

城田トートは、本当にまさに人外!でしたね。
ロミジュリでの中島さんの“死”の人外感に匹敵すると個人的には思っています(笑)。
この演目は、個人的にまだ十分に理解もできていないし、受け止めきれていないので、私もスキップさんと語り合いたいです!
来年の再演の時にタイミングが合いましたら是非v
大阪、行っちゃおうかなー(笑)。
恭穂
2015/08/31 19:47

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