瓔珞の音

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zoom RSS ろ過される想い

<<   作成日時 : 2016/04/27 21:42   >>

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久々に3日連続観劇記録です(笑)。
今月は後半に観劇詰め込んじゃって、来月は前半に詰め込んじゃったのですよ・・・
月が変わってるから気づかなかったけど、4週間で○本の観劇(とても本数書けない(^^;))じゃあ、
今を逃すと書かずに終わっちゃいそうで。
まあ、個人的な記録なので書かなくてもいいのですが、
でも最近の記憶力と(え)、この舞台の素晴らしさを思うと、
やっぱり拙くても、暴走してても(笑)記録はしておきたいかなあ、と。

というわけで、GHの記録3本目行きます!


「グランドホテル」

2016.4.17 ソワレ 赤坂ACTシアター 1階S列10番台
2016.4.23 マチネ 赤坂ACTシアター 1階H列20番台

RED team:成河、伊礼彼方、吉原光夫、真野恵里菜、藤岡正明、
       味方良介、木内健人、大山真志、金すんら、友石竜也、青山航士、杉尾真、新井俊一、
       真瀬はるか、吉田玲菜、天野朋子、岡本華奈、
       湖月わたる、土居裕子、佐山陽規、草刈民代


さて、REDチーム。
今夜こそは本気で、ほんとにさらっと行きますよー(笑)。
これまでで物語とか、全体的に比較した印象は書いたので、多分できるはず・・・


REDチームの印象は、リアルな人形劇。
もの凄く生々しいのに、そこの部分に硬質なものが感じられたからなのですが、
その生々しさというか熱量は、距離感なのかなあ、と思ってみたり。
男爵を筆頭に、それぞれのキャストの距離感が凄く近い気がしました。身体的にも心理的にも。
その距離感が、濃密な人間ドラマを作っているのかな、と。
決して派手な芝居をされている方ばかりではないのだけれど、
だからこそひしひしと伝わってくるものが合ったように思います。

その筆頭が成河さんのオットー。
当然のことながら台詞も背負うものもアッキーオットーと同じなのだけれど、
アッキーオットーが今まで押し込めていた感覚の全てを解放しているように感じたのとは逆に、
成河オットーは、自分の中に在るものに一人静かに深く向かい合っているような気がしました。
その上で、湧きあがってくる感情を否定することなく、押しとどめることなく、発露している感じ。
でもその感情は、まるで思考の膜にろ過されてるかのような透明感があって・・・
♪At The Grand Hotel では、その前にカウフマン先生に電話をしている時の焦燥感に溢れた表情から一転、
幸せそうとすら言えるようなその笑みと、彼の柔らかな歌声に、
2回目の観劇の時は、いきなりぼろぼろ泣けてしまいました。
この人は、どれだけの痛みに耐えて、今ここにいるのだろう。
どれだけの絶望に対峙してなお、全てを慈しむような笑みを浮かべられるのだろう。
彼の歌声から想起される、彼が見るはずのグランドホテルの光景は、
アッキーオットーから感じた鮮やかさとはまた違った、雨上がりの朝のような繊細な輝きが感じられました。
うん。
成河さんのオットーは、繊細、という言葉が凄く似合う気がする。
男爵やフレムシェンとのやりとりの中でも、
相手のことを丁寧に見て、深く考えて、その上であの言葉が発せられているように思いました。
だから、相手は無自覚のまま、彼に甘えてしまうんじゃないかな。

そう感じたのは、やっぱり男爵との財布を巡ったやり取り。
その前の、わーっと弾けるようなテンションの高さとは裏腹に、
男爵が、自分がなくしたはずの財布を明らかなごまかしと共に差し出した時の、
あの信じられないというような表情。
その表情が、一瞬沈み込むように内向的になり、
それから、怯えながら、けれど強い意志を持って男爵に向かい合う。
凄く個人的な解釈なのだけれど、
あの時のオットーと男爵の無言の攻防というか、感情のやり取りは本当に濃密で、
同時進行でフレムシェンが大変なことになってるのに、
とにかく二人から目を離すことができませんでした。
この二人は、互いが友と呼ぶ言葉以上に、この瞬間に絆が結ばれたんじゃないかなあ。

フレムシェンに対しては、冒頭で既に恋に落ちてる気がしました。
咳込んだときに、通りかかったフレムシェンがハンカチをくれて、
その後ろ姿を見つめるオットーが浮かべた笑顔が、凄く輝いてて。
そういえば、あのハンカチ、最後の方のどこかのシーンでオットーが持ってたような気がするな。
フレムシェンがオットーに対して恋愛感情を持っているかどうかはわからないけど(持ってない気もする)、
オットーはそういうことも受け入れたうえで、自分の全部で彼女を守る決意をしたのかな。
「素晴らしい」という言葉の響きはアッキーオットーとは全然違って、
何というかその事実を噛みしめているかのような静かさがありました。
もうすぐ自分の命は尽きるけれど、そんな自分でも大切な人を―――生まれてくる命を守る力がある。
そのことが、ラストシーンの彼の明るい笑顔に繋がったのかなあ、と思います。

そういえば、オットーの病気って何だったんだろう?
心臓外科に入院していた、って言ってたから、心臓の病気なのかなあ、と思ってたんだけど、
あの咳込み方とか、ハンカチに付いた吐血を確かめるような仕草とかを見ると、
結核だったのかな、とも思ったり。
でも、結核だったらフレムシェンと一緒に暮らしたらまずいよね(え)。


真野ちゃんのフレムシェンは、本当に可愛らしくv
ハリウッドに行って女優になる、という夢を心の底から信じているような幼さがありました。
ジミーズにそういう時も、鏡の中の自分に語り掛けるときも、
私が男爵夫人になれば、とオットーにいう言葉も、ほんとになんの衒いもないのね。
それが微笑ましいやらハラハラするやら(^^;)
純粋と無知が重なると、こんなにも危ういのかとおもいました。
社長との関係も、自分がそれを受け入れられると思ってしまうくらい、“自分”を知らない。
その上、その契約が何を意味するか、頭ではわかっていても、本当の意味では理解も納得もしていない。
GREENの二人は、ある程度まで双方納得ずくな印象でしたが、
REDの二人のシーンは、フレムシェンの純粋さが余計に社長の残酷さを増長してるように見えて、
目を背けたくなりました。
最後、オットーの申し出をフレムシェンは受け入れるけれど、
そして、オットーと同じように輝くような笑顔を浮かべるけれど、
彼女はもしかしたらやっぱり何も知らないままなのかもしれない。
でも、その分オットーがわかってるから大丈夫なのかも、と思ってしまったり(笑)。


吉原さんの社長は、本当に本当に怖かったです(>_<)
体格からの威圧もなんだけれど、一つの嘘が作った綻びから、
どんどん彼が本来持っている残酷さとか暴力性が溢れ出てくる感じがして・・・
机をバン!と叩くシーンとか、机が壊れるんじゃないかと思いました。
間近でその感情を受け止めるフレムシェンな真野ちゃん、ほんとに怖かったろうなあ(涙)。
戸井さんの社長がどんどん崩壊していくように感じたのとは異なって、
吉原さんの社長は、生来彼が持っていたものが露わになる、解放される、という印象でした。
男爵を撃つ時も、戸井さんの社長は、一瞬フレムシェンを振り返ってから撃つのだけど、
吉原さんの社長は、そういう躊躇いのようなものが欠片もなかったのね。
まあ、それは私が「吉原さん怖い!!」って思っちゃったから、そう感じたのかもだけど。
そういえば、途中で“死”と社長が視線を交わしているように見えたシーンが合った気がするのだけど、
ある意味社長も“死”に魅入られてたのかなあ。
それにしても、大山くん演じるズィノヴィッツとのシーンは、
乱闘が始まっちゃうんじゃないかというような迫力で、本気で怖かったです(笑)。


伊礼くんの男爵は、オットーとは違う意味でめちゃくちゃ細かい役作りだったような。
仕草の一つ一つが意味深というか、ちょこっといろんな動きを入れてくるのね。
個人的には、エリザヴェータの部屋に忍び込んだとき、
鏡に映った瞬間に反射的に身だしなみを整えている(ように見えた)シーンがツボでした(笑)。
伊礼くんの男爵は、なんというか全部わかってる感じだったなー。
わかってて、一応あがいてはみるけれど、本気で何かをするには人生に倦んでしまっている。
気まぐれにオットーやフレムシェンにちょっかいを出すけれど、
出した方が彼らのパワーに巻き込まれちゃってるような感じ?
で、めちゃくちゃかっこいいんだけど、どこかヘタレなんですよねー。
フレムシェンを助けようとして構えた銃を持つ手がブルブル震えてたりとかね。
宮原くんの男爵みたいなほっとけなさはないのだけれど、
ちょっと目を離せない感じはあったかな。
エリザヴェータとのシーンは、お互いに相手の強さや美しさに賦活されていくように感じました。
エリザヴェータと邂逅し、その強さと美しさに触れ、
そしてまたオットーの誠実さと向かい合うことで、
男爵の人生はもう一度輝きだした―――輝かせようとしたのかな。
それは道半ばで断ち切られてしまったけれど。
REDチームでは、男爵が撃たれるシーンを角度を変えて2回描くのだけれど、
2回目の時には、舞台奥で“死”が銃を構えていて・・・
撃たれるってわかっているから、余計に凄い緊張感があったように思います。

“死”とのダンスのシーンは、徐々に“死”に魅入られ、憑りつかれていくような印象。
抗うのではなく、“死”の在る世界に堕ちていく感じかな。
それはもしかしたら、“死”と男爵が二人だけが舞台の上で、
去っていく人を見つめるラストシーンを見たからかもだけど。


草刈さんのエリザヴェータは、もう存在そのものが踊るためにあるよう!
当然なのだけれど、ちょっとした仕草も、立ち居振る舞いも、全てがバレエに直結している感じでした。
あのバーレッスンのシーンはとても楽しかったし、
トゥシューズを扱う手もとても滑らかな動きで!
そして彼女は、踊れなくなっていくことに絶望はしていても、人生は諦めていない。
踊れなくなっていく、という事実を受け入れられずにあがき続けているというか・・・
だから、男爵の愛を受け入れた後で言う、「踊りたいの」という言葉が凄く自然でした。
歌声はあのメンバーの中では大変だったろうなあ、と思うけれど、
バレエそのもののようなその存在感と美しさの圧倒的な力の前では、些細なことなのかも、と思いました。
そういえば、観劇後にお会いした方に教えていただいたのだけれど、
草刈さんの引退公演も「ジゼル」で、それを選んだ理由がまさにエリザヴェータと同じだったらしいです。
日本版はそれを踏まえたオリジナルなのか、もともとそうだったのかちょっと気になるところ(笑)。
偶然だったら、凄い運命的な気がする・・・


土居さんのラファエラは、いろんな意味で凄く女性的だなあ、と思いました。
短髪にパンツスーツというボーイッシュな恰好をしているけれど、
彼女はあくまで女性。
女性として、エリザヴェータを愛していたように思いました。
それは、恋愛としての愛情でもあるし、母親のような愛情でもあったように思う。
エリザヴェータのベールを手入れする手の優しさとか、
それをエリザヴェータに着けるときの誇らしげな様子とか・・・
(あのシーンはほんとに美しかった!)
でもって、土居さんのラファエラは、男性を憎んでいるようにも感じました。
男爵の上着を投げつけたからそう思ったのかもしれないけれど、
その後に、その上着を着て煙草を喫う姿は、なんというか凄く自虐的だな、と思った。
でも、多分それってエリザヴェータに関わったときだけなんだよね。
オットーが隣で咳込んだときは、心配してたし(樹里さんは思いっきり嫌がってた(笑))。
もしかしたら、エリザヴェータの相手はセルゲイ王子(だっけ?)と思ってるのかも?
とりあえずこのラファエラは、もうあらゆる手段を使ってでも、
エリザヴェータから男爵の死を隠すんだろうなあ、と思いました。
それにしても、土居さんの歌声、相変わらずなんて美しいんだろう・・・!


REDの老医師は佐山さん。
冒頭の歌声がとにかく素晴らしくて!!
光枝さんのように忍び込むような感じの歌いだしではなくて、
ばーんとぶつかってくるような力のある歌声に圧倒されました。
佐山さんの老医師は、宿泊客たちを文字通り見守っているように感じました。
宿泊客たちに積極的に関わっている、という感じはしなくて、
辛辣なことを言っていても、そこに愛情というか慈しみがあったようななかったような・・・?
エリックとのモルヒネを絡めたやり取りも、
意地悪ではなく本当にそう思って言っているようだったし(お金も返したしね(笑))、
オットーに対しても、彼の望みを嘲笑うのではなく、本気で諭していた気がします。
そういう老医師の在り方も、あのラストシーンに繋がる布石だったのかなあ。


全員が出るシーンでは、REDとGREENで同じ演出のところが多かったけど、全く違うところもあって、
シングルキャストのみなさんはほんとに大変だったろうなあ、と思います。
エリザヴェータのシーンとか、杉尾くん演じるヴィットと金さん演じるサンド―の動線、全然違ってたよね。
REDエリザヴェータとヴィットがやり合ってるのを横目で見ながら、
サンド―が机でちょっと書き物をして、それを引き出しに放り込んでたんだけど、
あれはなんだったのかなあ?
ただで配るチケットに沿える手紙を書こうとして、馬鹿らしくなってやめた、とかなのかしら?
そんな細々としたところも、きっとちゃんと意味を持って作られてたんだろうな。
うーん、シングルキャストのみなさんが、ダブルのみなさんそれぞれにどう対応していたのかも、
もっと注目してみたかったなあ。
結構回数は見たけど、圧倒されて見損ねたところも多いし・・・
これはぜひ映像化して欲しいなあ。
大人の事情で難しいのだとはおもうけれど、
アップなしの固定カメラで全体を映すみたいな感じでもいいので、是非映像に残してほしいな、と思います。
というか、ほんとに再演ぜひ!

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