瓔珞の音

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zoom RSS 玉響の縁

<<   作成日時 : 2017/04/24 22:23   >>

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夜明け前。
光の生まれる前。
未来の生まれる前。
瑠璃色の空から微かに降り注ぐ、高く澄んだ音。
それは、刹那の時に彼らが紡いだ縁の音。


ミュージカル『刀剣乱舞』 〜三百年の子守唄〜

2017.4.23 ソワレ ライブビューイング ユナイテッドシネマ前橋

出演:崎山つばさ、荒木宏文、太田基裕、spi、横田龍儀、財木琢磨、鷲尾昇、大野瑞生、亜由葉朱凌、
    高根正樹、岩崎大輔、大野涼太、小笠原真悟、鴻巣正季、佐藤一輝、杉山諒二、西岡寛修、
    服部悠、原周石、山口敬太、伊達康浩、市山裕介、栗本聖矢、小島久人、白濱孝次、中村悠希、
    林瑞貴、前川孟論


というわけで、刀ミュの国内公演千秋楽のライビュを観てきました!
ライビュも4回目となると、だいぶその場の雰囲気に慣れてきたなー(笑)。
今回は3月に一度劇場で観ているのですが、これまでで一番新たな発見があったように思います。
ストーリーを知っているから、細かな表情や動きを深読みしやすかったというのもあるし、
徳川四天王についての某TV番組や、Twitterで流れてきた本多忠勝や榊原康政の考察を熟読したりで、
歴史的な知識がちょっと増えていたというのもあるし、
なにより見える範囲がカメラワークで強制的に変えられるので、
要点を外さずに見ることができた、というのが大きかったかなあ。
というか、初回、自分がどれだけ村正さんしか見てなかったのか、改めて思い知らされました(^^;)
いやまあ、それはそれで凄く楽しかったんだけどね(笑)。

生の舞台と映像ではそれぞれに魅力があると思います。
生の舞台では心理的に、映像では物理的に見える範囲が限られるわけだけれど、
今回のライビュは、特にカメラワークにはっとさせられるところが多かった気がします。
村正さんが一人歌うシーンでの、二十六夜の月をバックにした大倶利伽羅くん。
本多忠勝として一騎駆けする蜻蛉切さんの澄み切った目。
石切丸の後ろで彼を見つめる青江さんの淡く深い笑み。
こと切れた吾平を抱きしめて慟哭する信康と、静かに拳を震わせる大倶利伽羅くん。
そして、家康の最期―――このシーン、周囲の暗がりにいる青江さんたちも、凄くいい表情をしているのです。
でも、その上であえてこのシーンのカットを家康と物吉くんに固定したのは、
個人的にもの凄い英断だと思った。

横田くんの物吉くんは、3月に観た時はなんというか凄く無邪気な残酷さのある存在だと感じました。
揺らぎ、背負い、悩み、葛藤する刀剣男士たちのなかで、彼だけが揺るぎなかった。
徳川の守り刀である彼にとって、彼らが修復し、創り上げようとしている歴史の形は、
最も望ましい、当然あるべき形だった。
主に幸運を運ぶ―――そのことに、迷いのない彼の姿は、私にはどこか傲慢なものに見えた。
でも。
年老いて、ひとり死を待つ家康に寄り添い、家康の願いを、歓喜を、悔恨を受け止める、
その凪いだ表情の美しさに、
家康の最期の歌声―――物吉くんが何度も竹千代に歌った子守唄に重なる彼のとぎれとぎれの歌声に、
息絶えた家康に頬を寄せ、耐えることができずに漏れる嗚咽と頬を滑り落ちる涙に、
「笑いなよ」という青江さんの言葉に、幾度も果たせずに表情を歪めながら、
最後に彼が浮かべた笑みの優しさに―――なんだかもう泣くことしかできなかった。
そして、ふっと思い浮かんだのです。
守り刀として、家康に寄り添った物吉くんは、けれどその手に家康を抱きしめることはなかったのだ、と。
刀として寄り添う数十年と、人として寄り添う数十年。
その生き様をただ見つめるだけの数十年と、共に生きていく数十年。
温もりを与えられるだけの数十年と、温もりを与えあうことのできる数十年。
一度手に入れたからこそ、捨てることはできない―――心。
ああ、彼は揺るぎなかったのではない。
家康のために、徳川家のために、揺るぎない自分で在りつづけようと、
常に笑顔で幸運を運ぶ存在で在りつづけようとしていたのだ、と。
それは、自分にしかできないことだから―――
そう思ったら、言葉では語られない彼の葛藤や決意が、全てあの涙に、笑顔に刻まれているようで・・・
ああ、物吉貞宗は、だからこその守り刀なのだと、なんだかすっと納得できてしまったのでした。
うん、本当に、あの物吉くんの表情の変化を、つぶさに見せてくれたカメラワークには本当に感謝したい。
でもまあDVD化されるときは6分割画面とかで6振り全員の表情を見せてほしいけどね・・・って無理か(^^;)

そのシーン以外でも、物吉くん、3月よりも凄く良くなっていた気がします。
歌声も安定していた気がするし。
お兄さん連中に囲まれて、揉まれまくったんだろうなー(笑)。
時間遡行軍と戦うシーン、ちょっとトリッキーな戦い方をするのも脇差、って感じで興味深く。
そして、2部はやっぱりめっちゃ可愛くて癒し系だったv

物吉くんと同じくらい、新たな発見があったのが、荒木さんの青江さん。
3月に観た時も、青江さんだなあ、とおもったのだけど、
改めて見たら、立ち姿の綺麗さと、殺陣の真っ直ぐな太刀筋に目を奪われました。
そして、常に笑みを浮かべ続ける彼が持つ強さに、ちょっと呆然としてしまった。
石切丸さんを心配して、何度も声を掛けようとするのに拒否られて、
でも、そんな石切丸さんを否定せず、尊重しながら、いつでも手を差し伸べられる距離感で傍にいる。
それって、決して簡単なことではないと思う。
でも、それをさらっとやってのけちゃうところが青江さんなんだなあ・・・
もちろん、それは石切丸さんに対してだけではなくて。
大倶利伽羅くんに対しても、物吉くんに対しても、村正さんに対しても、相手に合った距離感で、
そして言葉で接してるんだよね。
村正さんと無言で並んでるシーン、沈黙がいたたまれない感じの村正さんが挙動不審になるんだけど、
静かにそこに立ってるだけなのに村正さんの素を引っ張り出せる青江さん、凄すぎる!(笑)
でも、青江さんが浮かべる笑みは、常に誰かのための笑みで。
だからかな、最後、石切丸さんと笑いあうときの、それまでとは違う明度の笑顔に、
私も笑顔になりながら、なんだかちょっと泣きたい気持になりました。
そして、2部はやっぱりあの細さと背中の美しさにちょっとどうしようかと思いました(笑)。

太田くんの村正さんは・・・なんというか諸々パワーアップしてた気がする。
指先の繊細な動きも、くるくる変わる表情の鮮やかさも、歌声も、綺麗さも、在り方も、アドリブも(笑)。
登場シーン、歌って踊りながら兎尻尾をとんとん、って叩いて揺らすの、前もやってましたっけ?!
すっごい衝撃でした(^^;)
でも、あの顕現するシーンは、正面から見るとめちゃくちゃ綺麗で、ちょっと感動してしまった。
ファルセットの歌声も綺麗だったなあ。
耳がまだ慣れてなくて、歌詞がちゃんと聞き取れなかったのが残念。
というか、村正さんの歌は、1部も2部もほんとに素敵だったので、CD出たら買っちゃう気がする・・・
そういえば、前半、画面に映ってなくても、通奏低音みたいに彼の笑い声が聞こえてきて、
思わず笑ってしまいそうになりました(^^;)
村正さんの映っていないシーンで客席の笑い声が聞こえる瞬間もあったのだけど、
きっと何かしてたんだろうな。
全景映像、観てみたくなりました(笑)。
大倶利伽羅くnを笑わせよう!なアドリブ?日替わり?もめちゃくちゃ捨て身でしたねー。
大げさに転んで、「助けて―」って裏声で手を差し伸べる村正さんに、
「馴れ合うつもりはない」って立ち去ろうとする大倶利伽羅くん。
たぶん、ちょっと笑いかけたんだよね?
「惜しい!」って行って駆け寄って捕まえて全力で引っ張る村正さん、めっちゃ可愛かったv
「井伊直政です!」って自己紹介するとき無駄に元気で凄いしゃちほこばった動きなのに、
(某TVで言ってた「遅れてきたヒーロー、井伊直政」という言葉が頭に浮かんだよね(^^;))
家康の視線が逸れた瞬間にくねくねする、あの切り替えの素早さも素晴らしく!(笑)
でも、そんな風にちょっと装飾過多な印象になっているのにも関わらず、というかなっていたからこそ、
すっと挟まれる彼の素の表情にはっとさせられたし、
無垢の白刃、という前回感じた印象が覆されることもなかった。
というか、むしろ強くなったような気がします。
物語中盤の玉響の歌(正式タイトルなにかなー)は、
曲も、歌詞も、歌声も、表情も、背景(含、大倶利伽羅)も、本当に綺麗だったなあ。
彼が纏う“闇”
彼が呼びよせる“闇”
でも、その中には光を放つ彼自身がいる。
そんな風に思いました。
そして、2部というかカーテンコールの挨拶まで全くぶれない村正さん(と大倶利伽羅くん)に拍手!
そういえば、2部、ちょっと衣裳構成変えてきてました?
記憶が定かではないのですが、少なくとも村正さんの髪型は変わってた気がします。
リボンはなくなってたけど、メッシュみたいに中央の髪色が違っていて、サイドに三つ編み(?)があった気が。
なんか凄いゴージャスになってた(笑)。

spiさんの蜻蛉切さんは、安定の安定感が素晴らしくv
凄く穏やかで和み系で、蜻蛉切さんが出てくるとほっとする感じがありました。
本多忠勝を演じることについての葛藤は、Twitterで流れてきた考察を読ませていただいたおかげで、
凄く素直に受け止めることができました。
というか、一騎駆けのシーンの歌、敢えてああいうざらついた声で歌ってるんですよね?
飾らない、だからこそ心の底からの想いを感じさせる歌声は、
2部で聴かせてくださった、たぶんspiさん本来の美しい歌声とは異なった魅力があったし、
その後アップになった澄んだ目の美しさに、思わず見惚れてしまいました。
物吉くんを止めて、自分が斬りに行こうとする村正さんを呼び留めて、
「私も村正だ」という時の力強さと、その瞬間の村正さんの素直な笑みも良かった。
でもって、2部! 村正さん、めっちゃ蜻蛉切さんに甘えてませんでしたか?!
決めポーズの時にとんっと肩を当てたり、社交ダンスのタンゴみたいに足を絡めてみたり(笑)。
でも、それに全然動じずに微笑んでいる蜻蛉切さんの懐の深さというか、
二人の間の信頼関係が感じられるから、全然妖しくなくて、むしろ微笑ましく感じてしまったり(笑)。

財木くんの大倶利伽羅くんは、なんというか凄い情緒的に成長してたんだな、この子!って思った。
吾平の死の際、「だから、馴れ合いたくないんだ」的なことを彼は言うのだけど、
この瞬間の彼の表情を見た時、ああ、大倶利伽羅くんは失うことが怖いんだ、と思った。
あの乱れた呼吸は、戦いの後だからだけではないのだと、そう思った。
孤高、というと耳触りがいいけど、「馴れ合わない」という彼のスタンスは、
ある意味他者を拒絶する・・・というか、他者の想いを受け止める余地がない、ということだったのかな、と。
刀として、それはたぶんある意味正しい在り方なのだと思う。
肉を断ち、血を浴び、命を奪う存在としてのみそこに在る―――とてもシンプルな在り方。
でも、その在り方はご神刀として人の想いを―――命を受け止めてきた石切丸さんとは真逆で。
どちらが正しいとか、間違っているとかではないけれど、
二人が最初に刀を合わせたとき、石切丸さんが言った「軽い」という言葉は、
背負う想いの、託された想いの、受け止めた想いの重さ、なのかなと思った。
けれど、吾平の、信康の、信長の生き様を見て、受け止めて、彼は変わった。
戦うことがアイデンティティである彼が、戦のない世を見たいと言う。
その意味を、多分私はちゃんと理解できていないけれど。
でも、物語の最後の「馴れ合うつもりはない」という言葉は、最初の同じ言葉とは響きが違う気がした。
そして、だからこそ最後のあの笑顔が、なんだか本当に嬉しかったんだなあ・・・
でもって、2部、ちゃんとファンサしながら最後まで笑わなかったの偉すぎる!
そして、財木さんの声、めっちゃ好みなことに気づいてしまったよ。さて、どうするか(笑)。

というか、今回歌もお上手な方が多かったので、そういう意味でもとてもストレスフリーで、
むしろ素直に堪能させていただきました。
それぞれのソロも良かったけれど、ハーモニーも綺麗で、風車の歌や子守唄、聞き惚れちゃいました。
子守唄だったとおもうのだけれど、微かに鈴が揺れるような、玻璃の器を弾いたような、
高くて澄んだ音が響いていたように思います。
村正さんの歌に合った“玉響”という言葉、凄く好きな言葉なのだけど(実はブログ名候補でした(笑))、
この言葉には「一瞬」とか「ほんのしばらくの間」という意味があるのだとか。
彼らが家康に寄り添った70年という年月は、人の時間ではとても長い長い時間だけれど、
刀である彼らにとっては、もしかしたらほんのわずかな時間なのかもしれません。
というか、そもそも本丸では遠征分の時間しか経っていないのかもしれない。
彼らが修正した歴史の本流の中で、
彼らが家康と、信康と、吾平と交わした時間はなかったことにされるのかもしれない。
それでも、夜明けの空に降り注ぐあの微かな音のように、彼らが紡いだ縁は確かに存在した。
最後の彼らの歌声の優しい旋律を聞きながら、そんな風に思いました。

ちょっと逸れたので話を戻しまして!
大倶利伽羅くんとは違って、想いや命を背負いすぎてた崎山くんの石切丸さん。
物語の流れを知ってから見ると、
ほんとに冒頭から彼は全てをわかった上で「やらせてほしい」と言ってたんだなあ、と実感しました。
主との会話で、現れる可能性が高い、と言っていたのは、
時間遡行軍じゃなくて検非違使のことだったのかな、とか、
命の流れの源(だっけ?)の歌を歌い始めるのが石切丸さんなところに凄い覚悟を感じたりとか、
服部半蔵を、と言う姿が凄くナチュラルで、
だからこそそれを見る青江さん僅かな表情の変化が鮮やかだったとか、
命乞いをする敵兵に躊躇いながら、それでも斬り捨てる石切丸さんと、
それを見つめる青江さんの構図がすばらしかったりとか、
家康はみんなで育てたのに、信康は基本石切丸さんだけが育ててるのにふと気づいて、
ほんとに背負いすぎ!と思ったりとか、
でも、だからこそ信康は半蔵に「切ってくれ」と言ったのかな、とか、
信康に刃を向ける石切丸さんの葛藤と、その後ろで刀に手を添える青江さんとか・・・
あれ、おかしいな、石切丸さんと青江さんばっかりになっちゃう(笑)。
検非違使に対峙したときの石切丸さんの感情の在り方とか変化とか、
たぶん私はちゃんと理解できていないのだけど、
大倶利伽羅くんが想いを受け止めることで何らかの変化を得たのと同じに、
石切丸さんもご神刀としてのみ在りつづけることのできない自分と、
どこかで折り合いをつけたのかもしれない・・・そんな風にも思いました。
いろんな瞬間の石切丸さんの選択に、何度も泣きそうになってしまった。
それにしても1作目、2作目に引き続き、ここの本丸の主、ほんと容赦ないなー(^^;)
でもって、2部、やっぱり結構振り切れててちょっと黒い石切丸さん、素敵でしたv
というか、あの禊はなんなんですか?!
青江さんと石切丸さんのテンポに、ときめきくよりもほのぼのしちゃいましたよ(笑)。
あと、カーテンコールで階段を駆け上がる石切丸さんのとたとたした感じが可愛くて、
一人でツボにはまっておりました(笑)。

家康も信康も吾平もちび家康&信康もアンサンブルさんも素晴らしかったのですが、
時間切れなので強制終了!・・・すみません!
そういえば、検非違使役はどなただったのかなー。
時間遡行軍よりもごつくて動きにくそうな感じだったけど、やっぱりめちゃくちゃ強そうだった!
あの青い効果も凄い綺麗だったし、検非違使をなんの感慨もなくバサバサ斬り捨てるのに、
結構怖さを感じました。

そんなこんなで、ライビュでも、というかライビュだからこその楽しみ方ができた気がします。
カーテンコールで怒涛の情報ラッシュが来ましたが、新作公演、今度は誰が出るのかなー。
これまで幸いなことに刀ミュは全作劇場で見せていただけているので(1作目はトライアルだけど)、
次もご縁があるといいなあ、と思ってみたり。
とりあえず、国内公演、無事終了おめでとうございます。
怪我をされた方もいなかった・・・のかな?
この後は中国公演も控えているとのこと。
コンテンツとしてどんどん大きく、でも薄まるのではなく深みを増していっている刀ミュ。
これから先もとっても楽しみですv
さて、さいたまスーパーアリーナデビュー画策しちゃおうかなー(笑)。

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