一人じゃ行けない宇宙へ

1週間前、生まれて初めてネイルサロンに行ってきました。
桜色の爪の、薬指だけに乗せた、小さな小さな水色の石。
そのキラキラした指先が目に入るたびに、わくわくする自分がいました。

何気ない記念日。
でも、そのちょっとだけ特別なハレの日に向けた、私だけのささやかな特別な煌めき―――



UNISON SQUARE GARDEN LIVE SPECIAL 
“fun time 724”

2015.7.24 日本武道館 アリーナ8列40番台


ユニゾンの結成11周年に合わせた、彼らの初の武道館ライブ。
告知されたのが、去年の中野のライブ
あの時には、8ヶ月ってずっと先だなあ、と思っていたけど、
終わってみたらあっという間だった気がします(年?/笑)
何気ない記念日。
遠足。
そんな言葉を折々のインタビューなどで見かけたけれど、でもやっぱりファンとしては特別な一日になりました。
って、遠足も記念日も、基本特別だよね?(笑)

実は武道館自体初めてな私。
更にこの日は初めて物販の列に並んでみました。
12時開始のところ、10時過ぎぐらいにお友達と待ち合せて並んだのですが・・・ほんとに凄い人!
そして、この人たちがみんなユニゾンファンなんだよ・・・何だかもう感慨深くて、それだけで嬉しくなっちゃったv
お友達とユニゾン関連だけでなくいろんなことお喋りしながら並んでいたわけですが、
途中にあったHMVのテントから流れる「DUGOUT ACCIDENT」に、否応なしにワクワクも期待も高まって・・・
これは、物販にたどり着いたら予定以上に買っちゃいそうだなー、なんて思っていたのですが、
列は動いていたものの13時のタイムリミットには間に合わず(マチネ観劇入れてたのよ・・・)、
お友達に諸々託して私は離脱。その節はお世話になりました!
結局お友達が物販にたどり着いたのは13時半だったらしいです・・・ほんとすごいなー。

無事にマチネの観劇も終え(井上トートでしたv)向かった九段下。
半蔵門線に乗った瞬間から目に入るユニゾンTやトートバッグの人たち。
いやもう、これはテンション上がるよねー。
武道館に入ったら入ったで、流れ出るスモークで通路まで曇ってました(笑)。
今回は、アリーナ8列ほぼ中央という、とんでもない良席をお友達が当ててくれたわけですが、
初めての空間にきょろきょろしちゃいました。
真上に大きな日の丸があって、ああ、ほんとに武道館なんだなあ、としみじみしてみたり。
私の席からはステージの全貌はわからなかったのだけれど、
左右の客席の間近まで花道を伸ばしている感じ?
360°ぐるっと取り囲む客席がどんどん埋まっていって、
ざわめきが生き物みたいにどんどん熱を帯びていって―――
「間もなく開演です」のアナウンスに、自然発生した拍手と歓声が空気を揺らして。
なんだかもうそれだけで感極まって泣きそうになってしまいました。

こんなにも沢山の人が、こんなにも彼らを待ちわびている。
彼らの記念日を、全力で全身で祝おうとしている。
ねえ、この歓声が気こえる?
この笑顔が見えてる?
この熱は届いてる?

そして、いつものイズミカワソラさんの♪絵の具 が流れる中、青い光に沈む空間。
高い天井の中央に集まった緑色の細かな光がさーっと流れるように広がっていって―――

それが、旅の始まりでした。


《セットリスト》

♪ 誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと
♪ リニアブルーを聴きながら
♪ MR. アンディ
♪ ため息shooting the MOON
♪ マスターボリューム
♪ サンポサキマイライフ
♪ ワールドワイド・スーパーガール
♪ like coffeeのおまじない
♪ スカースデイル
♪ シュガーソングとビターステップ
♪ 23:25
♪ 天国と地獄
♪ プログラムcontinued
♪ 光のどけき春の日に
♪ クローバー
♪ harmonized finale
♪ シュプレヒコール ~世界が終わる前に~
♪ 桜のあと (all quartets lead to the?)
♪ 徹頭徹尾夜な夜なドライブ
♪ シャンデリア・ワルツ
♪ 場違いハミングバード
♪ ガリレオのショーケース
♪ センチメンタルピリオド

en.
♪ 3 minutes replay
♪ kid, I like quartet
♪ フルカラープログラム


アンコール入れてトータル26曲、約3時間。
冒頭に斎藤さんが「今日は長いよ!」的なことを言っていたけどほんとに長かった。
でも、あっという間だった!
何というか、時間の感覚が思いっきり狂った気がします。
ライブの間、いろんなことを考えたし、いろんな光景が飛び込んできたし、いろんな感情が湧きあがったけど、
終わってみたらなんだか全てが鮮やかなのに曖昧で・・・
だから、この後の記録は、多分に主観的で、救いようがないくらい陳腐で稚拙な言葉の羅列になると思う。
それでも、これは私の―――私にとっての彼らの記録だから。
どうぞご容赦くださいね。


1曲目、何がくるのかなー、ってお友達と話したりもしていたのですが、ライブで聴くのは初めてな001 !
始まってみれば、こんなにぴったりの曲はない!と思ってみたり。
で、いきなり泣いたよね、私(笑)。
待ってた、とか、嬉しい、とか、かっこいい、とか、ユニゾンの音だ!とか、ああ、始まっちゃったな、とか・・・
何というか、自分の中に溜めこまれてた感情が一気に掬い上げられて、飛び立っていった感じ。
また、斎藤さんがめちゃくちゃ良い笑顔なんですよ!
この日はほぼ斎藤さんの正面。
前の列が背の高い男の子だったので、見えないかな、と思ってたら隙間から三人ともちゃんと見えて、
でもせっかくなので斎藤さんばっかり見てました(笑)。

♪リニアブルーを聴きながら は、
上から細いラインの照明が輪のように三人を取り囲んだのがとても印象に残りました。
なんかね、宇宙船の中みたいだな、って思った。
武道館の形状もあるのかもしれないけど・・・
全体的に、この日のライブのイメージって、私的には宇宙旅行だった。
宇宙船ユニゾン号。
あるいは、ユニゾン版銀河鉄道の夜?
宇宙関係の歌詞がふっと耳に引っかかったり、
天井や二階席に当たる照明が星みたいに見えたり、
下からのライトで天井に映った、照明を吊り下げるワイヤーの影が星座みたいに見えたり。
もともと、ユニゾンのアルバムやライブって、私にとっては彼らの世界を旅するような気持になるのだけど、
今回は、自分で旅するというよりも、彼らに引率してもらってる気持になりました(笑)。
1曲1曲が、立ち寄る星のようであったり、近づいて遠ざかる銀河のようであったり・・・
一人じゃ行けないもの凄く遠くの宇宙まで連れて行ってもらって、でも、ちゃんと元の場所に戻してくれた。
終演後、外に出たら正面に上弦の月がありました。
ああ、さっきまで私はあそこにいたんだな、って、
なんだか凄いすんなり思ってる自分がいて、ちょっと笑ってしまいました。

・・・って、二曲目で記録終わっちゃうよ(笑)。

3曲目は、斎藤さんの弾き語りで開始。
この部分の歌詞、凄く好きなので、なんだかすっと体にしみこむ気がしました。
まあ、その後はあのテンポの良い楽曲に思いっきり踊らされたわけですが(笑)。
で、この辺りまではちょっと感極まって泣いてたんですが、
その後の怒涛の展開に、いつの間にか涙も乾いてました。
というか、もう曲が始まるたびに嬉しくって飛び上がったり頭を抱えたりしてた(笑)。
そういえば、この曲だったかちょっと定かでないのだけど、
斎藤さんが上手2階席(北東とか東?)に弾きながら笑顔を向けたら、
そちら側から「キャー!!!」という黄色い歓声が沸き上がってました。
凄いな斎藤さんの笑顔の威力!
というか、斎藤さん、バックスタンドに向かってギターソロ弾いたり、
花道の先端で弾いたりもしてて、さすがの気配り。
田淵さんも、いつもの数割増しくらいに花道の端から端まで何往復も全力疾走してたし(凄い体力!)、
鈴木さんも動けない制約の範囲内で、左右を向いて叩いてました。
当然のことなのかもだけど、そういう気持ちが嬉しかったりv

♪ため息~ が終わって(4枚目、言った!)、そろそろMC?と思ったけど、ちょっとの間をおいて演奏継続!
というか繰り返しになるけど、もうほんとにこの後怒涛でした!
フロアからの手拍子や歌声も、後ろからすごい圧力で向かってきて・・・
これを全部受け止めてる三人、ほんとに凄い!
♪サンポサキマイライフ は、間奏の部分がとんでもなくかっこよくって、
思わずタオルを振り回しそうになりました(暑くて外してたのよ)。
田淵さんの動きもトップギアに乗ってきてた?(笑)

♪スカースデイル の前に、ちょっとセッション的なものが。
なんとなく聞き覚えのある旋律というかリズムに、何の曲かなー、とちょっと考えたのですが、
頭に浮かんだ曲とは全然違う♪スカースデイル でちょっとびっくり。
でも、全然違和感というか唐突感がなくて、照明もすっと透明度が増していって。
でもって、3人が3人とも、凄く優しい表情をしているのが見えて、なんだか気持ちがほっこりしました。
で、シュガビタ。
待っていた人が多かったのか、ちょっと空気が揺れるくらいの大歓声!
照明はちょっとピンクっぽかったかな?
間奏の勢いとかっこよさに思いっきりテンション上がったところでの、
あの一つ一つ刻み込むようなサビのリズムに、やっぱり思いっきり涙腺を刺激されてしまったのでした。

最後に斎藤さんと田淵さんが向き合って弾くのが可愛い♪23:25を経ての♪天国と地獄 で
まさかの炎上がりました!
点滅する赤い照明にわーい!となってたら、前方に並んだ6~7本くらいの筒から、間欠的に炎が!!
いやもうめちゃくちゃびっくりした!!
でもこれ以上ないほど楽曲にぴったりだった!!!
そっかー、これが武道館ならではの演出かー、さすがに普通のライブハウスではできないよねー、なんて、
驚きつつものんきに思っていたのですが、武道館演出、これだけじゃありませんでした(笑)。
でもこれ、8列目でも結構熱かったから、3人はもちろん最前列の人結構きつかったろうなあ。
それにしても、斎藤さんの「OK, people one more time!」はかっこよすぎる(>_<)

文字通りの熱さの余韻が残っているような状況で、多分最初のMC。
バックスタンドに向かって、「三十路3人の後頭部はいかがですか?」って(笑)。
「あ、まだ大丈夫? 20周年の時には誰か帽子かぶってるかもしれないけどその時は察してください」とのこと。
わかった。大丈夫!(笑)
10周年でやった色々なことを話してくれたあと、「昨日の休み、僕が何してたと思います?」と。
斎藤さん、武道館の前日に引っ越しをされたのだとか。
理由はいろいろあるし、ほんとはもっと余裕を持って引っ越したかったらしいのですが、前日に。
でも、新居からの最初のお出掛けがここ(武道館)になりました(笑顔)、
というところがさすが斎藤さんな感じでしたv
で、「10周年ということで、曲を創りました」という言葉で始まった♪プログラムcontinued 。
2~3回しか聴いてなくて、まだ自分の中に馴染んでいない曲なのだけれど、
前奏のリズムや旋律、散りばめられる言葉に感じる既視感に微笑んでみたり。
そこからは、静かな曲のパート、かな。
♪光のどけき春の日に は、この曲自体これまでの曲の歌詞を彷彿とさせる部分もあったりして、
なんだか懐かしい気持になりました。
♪クローバーは、照明を落としたフロアに上手後方からさす透明な緑のライトがとても綺麗。
聴きながら、目を閉じて大きく深呼吸。
斎藤さんの声で体が満たされるような感じが凄く心地よかった。
あと、鈴木さんのドラムの音が自分の鼓動と重なるような気がしたかも。
この曲だけじゃないけど、静かな曲でも低めの太鼓の音がずっとリズムを刻んでて。
それが、何というか凄い安心感につながっていたような気がしました。
ハモナイは、今回は手拍子がなくてちょっとほっとしたり(笑)。
藍というか少し紫に近い色合いの照明の中で、くっきりと浮かび上がる斎藤さんのシルエットが印象的。

確か、この辺で2回目のMC。
「せっかくなので、他の二人にも話してもらおうと思います」と斎藤さん。
斎藤さんに名前を呼ばれても、笑いながら水を飲む鈴木さん(笑)。
「宏介の引っ越しじゃないけど、ちょっと特別なことをしようかと思って」、
ドアtoドアでタクシーで会場入りしたのだとか。
物販の列が凄くて視線を一杯感じたそう。いやでもそれはみんな見るって!(笑)
ハイヤーと迷ったけど、(あんなに見られたから)いつもの緑のタクシーにしてよかったらしいです。
そんな話の後、自分はユニゾンが凄く好きで、ユニゾンにここまで連れてきてもらった、
ユニゾンに救われた、的なことを言ってたかな。
田淵さんは、1月に引いたおみくじの話。
1ヶ月ごとに言葉が書いてあって、それが概ね凄くいいことばかりだったのだけど、
7月だけが「言葉に注意」、と(笑)。
で、これまでの自身の言葉の影響の諸々などをテンポ良い言葉で語った後、「みなさんも言葉に注意!」と。
自分で「落語みたいだな・・・」って言ってました(笑)。
それを受けて斎藤さん、「こんなにバラバラな3人だけど、だからこそやってこれた」的なことを。
誰かが話している時の、他の二人の表情とか、ちょっとしたツッコミとか・・・
うん、DAのインタビューを読むと、いろんなことあったみたいだけど、
その上での3人のこの距離感が、ユニゾンなんだなあ、とほっこりしましたv

で、そこからすっと空間に忍び込むような感じで始まった♪シュプレヒコール 。
この時も緑系の照明だったかなー。エメラルド、って言葉にぴったり、と思った気が。
この曲、田淵さんと鈴木さんのコーラスがとても綺麗。
終盤のコーラスの大合唱からの♪桜のあと も合唱凄かったなー。
って、私も歌ってたけどね。
でも、斎藤さんの歌声を邪魔するような感じじゃなかったように思うのだけど・・・
私がそう感じただけだったのかな?
長く伸びる斎藤さんの声に向かって真っすぐ手を伸ばしたのが、なんだか凄く気持ちよかったv
そんな爽やかな雰囲気からの夜な夜な!
いやもうほんとにこの曲楽しい!!
今回やっと音源化されて、
CDで聴くときには歌詞の妙とか音の重なりとかにおおお!と思ったりしてたのだけど、
ライブになるともう体を動かさずにはいられなくなる感じ?
普通のライブならこの辺で多分終わりくらいで、体はそれを感じてるんだけど(つまり結構へとへと)、
気持ちはまだまだ上昇していく感じに、なんだかもう明日倒れてもいいや!という気持ちになりました(え)。

「ドラムス、鈴木貴雄!」と2回斎藤さんが叫んだところで、鈴木さんのドラムソロ!
いやもうほんとに相変わらず凄い!!
最近のインタビューで、ピエロみたいな言葉のないエンターテイメントについて語ってらしたけど、
今回のドラムソロはそれをかなり意識してた感じ?
途中、スティックを咥えて手でシンバルを叩いたり、そのスティックが抜けないよー的なマイムをしたり、
語り掛けるようないろんな音を鳴らしてくれたりしました。
2回目くらいの盛り上がりの後、ドラムに倒れ伏したままの鈴木さんに、フロアから手拍子とタカオコール!
これ、自然発生だよね・・・凄い!
で、復活した(笑)鈴木さん、ドラムを叩きながら何度も上を指さすの。
上に何かあるのかな?って見上げたり振り向いたりしたけど何もなく・・・
と思ったら、ドラムセットがせりあがりました!!
あの瞬間、フロアが揺れるくらいどよめいたよね(笑)。
時々ライトがシンバルに反射して、天井に歪な光が映ってて、
鈴木さんがシンバルを叩くたびにその光が水の波紋みたいに揺れたり、
手やスティックの影が映ったりしてるのをこっそり楽しんでたので、
それのことかなーとか思ってたんですが、違った!(笑)。
2階席ぐらいの高さまで上がってた気がするのですが、その高さで容赦なく演奏する鈴木さん。
マイクスタンドが揺れてて、ちょっとハラハラしてみたり(^^;)
で、そうこうするうちに、ギターとベースの音が重なってきて・・・あれ?音だけで姿がない?
もしやトート閣下みたいに客席通路から出てくるの?!とか思ってきょろきょろしてたら、
下手側でさっきを凌駕するどよめきが。
何事?!と目をやると・・・ベースソロ演奏する田淵さんがせり上がってきました!!
余りの意外性に一瞬固まった後、大爆笑しちゃったよ。
いや、かっこよかった、めちゃくちゃかっこよかったんだよ!
でも、その瞬間にドラムソロの間楽器を担いで奈落まで走る姿が思い浮かんじゃって・・・(笑)。
で、ギターソロが始まったところでこれは当然、と上手に目を向けると、やっぱりせり上がる斎藤さん。
・・・すっごい絵になるんですけど?!(本気)
この辺りになると、もう曲が始まるたびに飛び上がってました(笑)。
これ以上はないくらいテンション上がってるのに、場違いが始まると、また一気に煽られるよねー。
斎藤さんの舌打ちの後の歓声が凄かった(笑)。
そして、左右に走り回る田淵さんも凄かった!

♪ガリレオのショーケース は、田淵さんだけでなく、斎藤さんも凄い動いてたなー。
左右の花道、かなり2階席に近いところまで作ってあったので、
あのあたりのお客さん、嬉しかっただろうなあ、と私まで嬉しくなったりv
で、あちこち見たいところがあって、正直混乱と高揚の極みで記憶が曖昧なのだけど、
多分この曲の間奏で、田淵さんが上手花道の端っこまで行って、海老ぞりしながら演奏してて、
でも、しっかりその後のコーラスに間に合ってるあたりさすがです!!
そしてそんなにあちこち意識を持っていかれながらも、
「が、そう、」で反射的に飛び跳ねられた自分の反射神経というか刷り込みにちょっと驚いてみたり(笑)。

斎藤さんの「ラスト!」の声と同時に、全ての客電が!!
そして始まった♪センチメンタルピリオド 。
ステージの上も、アリーナも、2階席、3階席も照明ではなく蛍光灯の(違うかな)普通の明かりに満たされて。
そこまでのどこか遠くから、一気に引き戻されて、
でも、その引き戻された先には現実の自分と、
隣で聴く現実の友達と、
この空間を共有する1万人の現実のファンと、
それから現実の彼らがいて。
彼らの笑顔が見えるように、彼らにも私たちの笑顔は見えていて。
この瞬間、それぞれの時間はぴったりと重なっていて。
広いはずの武道館が、なんだか小さな宇宙船の中みたいに感じられて。
―――それは、なんて、なんて幸せなことなんだろう。
そう、思った。

名残を惜しむように最後の音を合わせて、
斎藤さんが「バイバイ!」と言って、客席は始まる前の暗さに戻って。
でも、当然のことながら、この空間を満たす熱は違ってた。
アンコールをねだる手拍子が、何度も重なって、ばらけて、また重なって―――
そして、出てきた田淵さん。
「機材を片づけに来ました」という(たぶん)照れ隠しに微笑んでみたり(笑)。
田淵さんと鈴木さんは今回のグッズにTシャツ、斎藤さんは青いシャツに着替えてきてたかな。
そのまま、田淵さんのMC。
ここでライブをすることになったら言おうと思っていたことを、5年も前から考えていたのだとか。
「ダサいよねー」と笑いながら、
「でも、10年で言うことじゃないので、今回それを言うのはやめておこうと思う」と。
えええ?! いやでもらしいと言えばらしいか(え)。
「その代わり、一発ギャグを」っておい!(笑)

これまで、誰にでも受けるような曲は書いてこなかった。
君たちがどんな曲を聴きたいかを気にしたことはないし、これからも気にするつもりはない。
君たちが好きなこのバンドは、誰かに薦めても高い確率で受け入れてもらえないだろう。
それは、僕が保証する。
でも。
君たちが好きなロックバンドは、世界一かっこいロックバンドだ。
それも、僕が保証します。
だから、君が聴きたいときに聴いて、来たいときにライブに来て、好きな音楽を楽しんでほしい―――

細かい言葉は違うと思うけど、こんなニュアンスの言葉をまっすぐに前を見ながら言った田淵さん。
そんな田淵さんに時折目をやりながら、楽器の準備をする斎藤さんと鈴木さん。

うん、そうだね。
私の好きなロックバンドは、世界一かっこいいロックバンドだ!


そして始まったアンコール。
♪3 minutes replay は私が初めて手にした彼らのアルバムの最初の曲。
この曲の最初のフレーズにある“世界”。
私がずっと旅していたくなった、彼らの“世界”。
鮮やかで、魅力的で、楽しくて、幸せで、凛とした孤独と強さの感じられる“世界”。
この曲から間髪入れずに始まる喜怒哀楽の繋がりを、初めて聴いたときのあの衝撃と高揚。
それを、この場で再体験させていただけるとは思っていなくて・・・なんだかもうたまらない気持になった。
そんな風に感極まってるところでの「フルカラープログラム!」のコールに、
忘れていたはずの涙がまた溢れそうになった。

ユニゾンが好き、という気持ちはすごくシンプルで、でも、自分では説明できない深淵がある。
綺麗なだけじゃない。
幸せなだけじゃない。
嬉しいだけじゃない。
痛みも、切なさも、どろどろした感情も、たぶんこの“好き”には付随する。
でも、それでも、今この瞬間、私にとって決して譲ることも失うこともできない存在なのだと思う。

間奏のあと、空間を満たしていた音がふっと途切れました。
後方からの真っ白な光に沈む斎藤さんの影が、マイクスタンドの向きをすっと変えました。
大切なものをそっと差し出すような、マイクを通さない、「そうだ」。
その場の全ての意識が向かう、緊張感を孕んだ静寂の中、
ぐんっと力を増して、それ自身が光のように広がる、斎藤さんの歌声―――
あの瞬間、私の周りの全てが消えたように思いました。
何も覆うもののない、剥き出しの自分自身だけで、白い光の中の影に向かい合った。
その瞬間の、歓喜と、孤独―――
マイクを戻した斎藤さんの歌声と同時に音と色の戻った世界にほっとしながら、
それでもあの短い時間が私に刻み込んだものは、刹那であったからこそあまりにも峻烈で、
でも、幻のように不確かで―――なんだかもう、溢れる涙を止めることができなかった。

歌が終わって、最後の演奏の中で左右に走り寝転がりベースを投げ前転する田淵さんの、
目が、手が、笑顔が伝える感情も、
そんな田淵さんを待ちながら、斎藤さんと鈴木さんが浮かべる微笑みも、
そんな彼らに向かう、沢山の笑顔も、拍手も、歓声も、
全てがこの壮大な遠足の終わりを惜しんで、でも、もう次へと踏み出す準備に繋がってた。
彼らの、私たちの未来に、繋がっていた。


舞台の上から彼らがいなくなって。
周りの人たちがどんどんいなくなって。
そんな中で、椅子に座って涙を止めるのに必死になりました。
お友達が一緒でなかったら、子どもみたいに声を上げて泣いてた気がする。
その涙の理由を、私はちゃんと説明できないと思う。
たぶん、ユニゾンのライブを見るたびに、私はこんな風に説明のできない涙を流すんだろう。
笑顔と同じくらい沢山の涙が溢れるだろう。
その涙がある限り、私はずっと彼らの世界を旅していくんだろうと思う。



そんな風にして、何気ない、でも私にとっては特別な記念日は終わりました。
武道館的な演出はあったけど、基本的には確かに“いつもの彼ら”だったんだろうな。
2日たった今でも、思い返すとちょっと涙目になるけど、
彼らのライブのあとは結構いつもこんな感じだし(笑)。
そんなだから、この記録もほんとに支離滅裂で・・・
多分1週間後くらいに読み返したら、あまりの酷さに消したくなるんだろうな(^^;)
でも、今書いておかなかったら、多分何か違うものが入りこんじゃうから。
うん、これでいいのかな。

さて、そしたら、ネイルオフしましょうか。
この1週間、そしてこれを打っている間、視界に入っていたキラキラした桜色と水色にもお別れです。
なんだかちょっと寂しいけど、旅の終わりは寂しいものだから。
次の旅を心待ちにしつつ、私も明日に歩いていきましょう。

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