敗北宣言

不穏なタイトルですみません(^^;)
急遽思い立って引越しすることにしたのですが、
10年分溜まった荷物を整理するのに時間と気力を奪われているのと、
同時に仕事が(主にメンタル面で)忙しくなってしまって、観劇記録を書く余裕が全くありません・・・
そんな意味での敗北宣言です(笑)。

そんなわけで、先週観た二つの舞台は、観たよ!の記録として、
ツイッターで呟いたことだけ転記しておこうと思います。
次の観劇の時には少し落ち着いているといいなあ・・・


「マリー・アントワネット」

2018.11.17 マチネ 帝国劇場 2階B列20番台

出演:花總まり、ソニン、田代万里生、佐藤隆紀、駒田一、彩吹真央、坂元健児、彩乃かなみ、吉原光夫、
    吉田空、寺崎柚空 他

原作が大好きすぎて、実は初演は半分意図的に記憶から抹消していた「M.A.」。
今回の再演は初演とは全く別物で、TLでも素晴らしいという絶賛の声を多く目にしていたのですが、
まさに初演とは別物!だったように思います。いやほら初演の記憶ほとんどないから(^^;)
語の道筋はシンプルに、深みの彩りは増している気がしました。
登場人物がそれぞれに際立っていて魅力的。
2階席からで距離があったからか、登場人物の誰かに共感するというよりも、
歴史の中の一つのエピソードを、フラットな立場で見せてもらった感覚でした。
花總さんのマリーの説得力。(これまで花總さんが演じたマリーの中では一番好きかもですv)
ソニンさんのマルグリットの強さと揺らぎ。
田代くんのフェルセンのマリーへの、自身への、時代への苛立ち。
佐藤くんのルイの悲哀と揺るぎなさ。
駒田さんと彩吹さんが演じる二人の強かな強さ。
吉原さんのオルレアン公の野望と傲慢さ。
坂元さんのエベールが体現するものの底知れなさ。
そして、民衆という集団が持つ力の大きさと恐ろしさ―――
遠藤周作氏の本は今回原作ではなく原案ということになっていましたが、久々に読み返したくなりました。

人の目に見えているものが、どれだけ僅かなものなのか。
その僅かなものから、何をを信じ、何を選択し、何を目指していくのか。
なんだかすごく考えさせられました。
Wキャストを見れなかったのはとても残念だったので、再演があればちゃんと観に行きたいなあ。





NODA・MAP第22回公演
『贋作 桜の森の満開の下」

2018.11.18 マチネ 東京芸術劇場プレイハウス 1階R列一桁台

作・演出:野田秀樹
出演:妻夫木聡、深津絵里、天海祐希、古田新太、秋山菜津子、大倉孝二、藤井隆、村岡希美、門脇麦
    池田成志、銀粉蝶、野田秀樹

NODA・MAPの演目の中で、いつか観てみたいと思っていたこの作品。
今回ご縁をいただいて観に行ったわけですが―――ぜんっぜんわかりませんでした(^^;)
いやー、こんなにわからないのは久々で、結構ショックでした。
これまでは、野田さんの舞台ってめちゃくちゃ気持ちに斬りこんできて、
観終わると息も絶え絶えになってたんですが(それはそれでどうかと思うけど・・・)、
今回は目の前で繰り広げられる物語に、全然近づくことができませんでした。
今の私には、野田さんの舞台はちょっと距離があるのかもしれないなあ。
というか、受け止めるだけのキャパが、この日の私にはなかったのかもしれません。

予備知識なしで観に行ったので、
まず初めに「桜の森~」ってこんな話だったっけ??となっちゃったのも敗因の一つ。
「夜長姫と耳男」は読んだことがなかったので、それももう一つの敗因かなあ。
更には、物語の中のいろいろな足場がどんどん反転していくのにも翻弄されました。
人間と鬼。
侵略するものとされるもの。
美しいものと恐ろしいもの。
生と死。
守りと破壊。
ついさっきまで信じていたものが、次の瞬間には翻る。
そのことに、とても混乱て―――混乱したまま、あの圧倒的なまでに美しいラストシーンに打ちのめされました。

降り注ぐ無数の桜の花弁。
その上に在るはずの高く浩々たる青空は、その花弁に遮られて見ることはできない。
息すらも出来なくなりそうな桜吹雪の、閉塞感と不思議な安心感。
何もかもが不確かなその世界の中で、一つの導のように凛と立つ天海さんのオオアマの姿が、
なんだかとても印象的でした。

この演目、来春にはTV放映されるとの情報を見かけました。
その時までに安吾の小説をちゃんと読んで、リベンジしたいと思います―――また完敗しそうだけど(^^;)

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック