逆光

今日は久々に気持ちの良い秋晴れの一日でしたね。
雲一つない青空も、キラキラと星の輝く夜空も、ひたすらにぼーっと眺めていたくなります。
・・・って、疲れてるのかな(^^;)
未だに日常生活はばたばたしておりますが、とりあえず時間のある時に観劇記録を。


「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」

2019.9.21 ソワレ Zepp Namba  1階B列10番台

出演:浦井健治、アヴちゃん(女王蜂)
   BAND – THE ANGRY INCH(DURAN、YUTARO、楠瀬タクヤ、大橋英之、大塚茜)


かなり昔に1回だけ観たことのあるこの舞台。
その時は、山本耕史さんがヘドウィグで、中村中さんがイツァークだった・・・と思う。
実はあんまり記憶にないんですよ。
なんというか、凄いものを観た!という記憶があるくらい。
ブログを遡ったんですが、観てきた!報告はあったけど観劇記録がない(^^;)
多分、いろいろ圧倒されちゃったんだろうなあ。

で、今回。
浦井くんの念願かなってのヘドウィグということで、
ファンとしてはやはり一度は観ておかなくては、と思い、
出張に絡めて大阪公演を観てきたわけですが・・・
やっぱり圧倒されて翻弄されて、凄いものを観た!という感想に行きつきました(笑)。
正直なところ、私のキャパシティーを越えてました。
今回2列目センター寄りという非常に良いお席をいただいたのですが、
できれば後方席で距離を置いて観てみたかったなあ、というのが本音だったり。
いやだって、あの距離だと本当に巻き込まれる感じで、
自分のペースで、自分の距離感で物語に、登場人物に、向き合うことができなかったんですよ。
それがちょっと残念だったかなあ。
大音量に負けて歌詞が全然聴きとれなかったり、周りの熱狂に戸惑ったり、
突然降ってきた水にめちゃくちゃ動揺したり、ちょっと逃げ出したくなる瞬間もありました。
うーん、今の私にはこの舞台はちょっとハードルが高かったかな(^^;)

とはいえ、キャストのお二人もバンドのみなさんも、本当に素晴らしかったです!

浦井くんのヘドウィグは、ちょっとおばちゃんが入っちゃっているところが何気にリアル?
原色の塊みたいだったヘドウィグが、物語進む中で、衣裳が変わるというだけではなく、
どんどんその存在が透明になっていってしまうような感覚に陥って、
なんだかとても切なく、落ち着かない気持ちになりました。
なんというか、存在が希薄になって―――ヘドウィグは自分が消えてしまってもいいと、
そう思っているように感じたのかもしれない。
呪縛に囚われているかのように、カタワレを探して、求めて。
けれど裏切られ、奪われて、その喪失が彼を蝕んでいく。
でも、奪われ続けたヘドウィグが、イツァークからは“奪った”。
ラストシーン、“奪った”ものをイツァークに返して、イツァークの背中を押したヘドウィグは、
それまでの希薄さが嘘のように、命の熱を感じさせてくれて、
なんだかちょっとほっとしてしまいました。

私にとってヘドウィグもイツァークもとても遠いところにいる存在で。
彼らが求め続けるものを、私は求めることすら諦めていて。
だから、私はこの物語も、二人の生き方も、きっときちんとは理解できないし寄り添えない。
♪MIDNIGHT RADIO で、私はなかなか手を挙げることができなくて。
周りの熱に押されるように顔の前までやっとの思いで挙げた手。
その手の向こうの光ではなく、逆光になった自分の手を、私は見つめていたように思う。
光を掴むのではなく光を遮る、手。
それは、求めることをとっくの昔に諦めている自分を見るようで。
そのことが悲しくて悔しくて、でもどこかでほっとしていた。
ほっとして、そんな自分に絶望した瞬間が、あの時あったように思います。
でも、たぶんそれは錯覚だったんだろうなあ・・・というか、錯覚であってほしい。


イツァーク役のアヴちゃんさん・・・っておかしいか(^^;) アヴちゃんで!
この方の歌声は、某アニメの主題歌で聴いたことがあるくらいなのですが、
生で聴くともの凄いですね!
音域の広さはもちろんなんだけど、何というか凄く生々しい。
以前にこの舞台を観た時は、ヘドウィグに生々しさを感じたのだけれど、
今回は断然イツァークの方が生々しかった気がするなー。
でもって、めっちゃ可愛くて、とんでもなくかっこよくて、
その表情が溢れる感情に歪む様に、胸が痛むほどの愛しさを感じてしまいました。
なんというか、この子にはほんとに幸せになってもらいたい!(笑)
ラストシーンの緑ベースのドレス姿も綺麗だったなあ。
あの衣裳の時、基本無表情なので、それがふっと変わる瞬間が輝くような感じでしたv
女王蜂さんの楽曲はちゃんと聴いたことがないけど、一度きちんと聴いてみたいと思います。


バンドメンバーさんはみんな凄いかっこよかった!
それぞれに独創的な恰好をされていたのだけど、あれは自前ですか?衣裳ですか??
ベーシストさんが、顔色の悪いルフィみたいだったのが凄く気になりました(笑)。
それぞれのソロもかっこよかったし、
ツインギターでガンガン煽り合うのもかっこよかったなあ。
基本激しい楽曲の中に、ふっと「月光」のフレーズが挟みこまれるのと、
その瞬間のヘドウィグの表情がなんだかとても印象的でした。


そんなこんなで、いろいろキャパオーバーしつつも、良い時間を過ごさせていただいたように思います。
今度観る機会があったら、今度は後ろの席で心穏やかに向き合いたいなあ。
そうなったらそうなったで、もっと前で二人の熱を感じたい!と思うのかもですが(^^;)

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