潮流

澄んだ水に滴った一滴の墨が、その水面を汚すように。 あるいは。 凪いだ水面の下を人知れず流れる潮流が、底に降り積もった汚泥を舞いあげるように。 彼の言葉は悲劇を招き入れた。 けれど。 彼を掻き立てた“ことば”は、一体何だったんだろう。 「天保十二年のシェイクスピア」 2020.2.8 ソワレ 日生劇…
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慟哭の果て

真っ青な空の下。 真っ白な砂の大地。 そこに零れた彼の涙は、 ほんの刹那、けれど確かに、 その大地を潤した。 「最遊記歌劇伝 ―Oasis―」 2020.2.7 ソワレ 紀伊國屋サザンシアター 11列10番台 2020.2.8 マチネ 紀伊國屋サザンシアター 15列10番台 出演:椎名鯛造、鮎川太陽、藤原…
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揺らめく夢

「儚」という漢字を知ったのは、いくつの時だっただろう。 「人」の「夢」は、儚い。 その、有無を言わさない説得力のインパクトと。 パステルカラーのように柔らかな幸せを内包した色鮮やかさと。 シャボン玉のように、不用意に触れるとすぐに消えてしまいそうな不確かさと。 誰にも邪魔されない凛とした強さと。 そして、だからこそ浮…
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